12.6 C
Tokyo
15.5 C
Osaka
2025 / 11 / 13 木曜日
English
業務用新フライドポテトを外食店に サクサク食感を極限まで追求 日本マッケイン・フーズ
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

新フライドポテトを外食店に サクサク食感を極限まで追求 日本マッケイン・フーズ

日本マッケイン・フーズは、サクサク食感を極限まで追求した冷凍フライドポテトの新商品「SureCrisp MAX(シュアクリスプ マックス)」を24年12月から国内の外食店向けに本格販売している。

キャッチコピーは「見た目も味もクリスピーさマックス」。特許製法による独自開発のバッターで衣を薄く均等にコーティングし、揚げたてのサクサク食感を30分経過後も持続できる。同社は「日本のフライドポテト市場はプレーンタイプが約7割を占めるが、当社のおいしくて食べ応えあるコーティングタイプで市場を活性化したい」と意気込む。

このほど「SureCrisp MAX サクサクポテト 戦略発表・新製品試食会」を都内で開催した。カナダにグループ本社を置くマッケイン・フーズは世界有数の冷凍フライドポテトメーカー。日本法人(1987年設立)のアンソニー・ロビンソン社長によると、世界で食べられている膨大なフレンチフライの4本に1本はマッケイン社製だという。各国・地域に合計54工場を置き、160か国以上で販売する。

安念剛氏㊧とアンソニー・ロビンソン社長
安念剛氏㊧とアンソニー・ロビンソン社長

「シュアクリスプ マックス」は欧米で先行発売したが、アジアでは日本が初上陸となる。製造は米国・アイダホ州の工場。「シュアクリスプ」シリーズの既存品はプレーンタイプと変わらない薄い衣でのコーティングだったが、新商品はごつごつした見た目とサクサクした食感が際立つ個性派に仕上げた。事前の調査で「日本の消費者は海外と比べて見た目のおいしさに魅力を感じる傾向が強い」との結果が得られ、早期の市場投入を決めた。なお日本はフライドポテトの消費量が世界第9位と上位にある。

今後の方針について、日本マッケイン・フーズの安念剛マーケティングマネージャーは「当面は外食向けに展開する。カジュアルレストラン、独立系のファストフード、居酒屋など幅広い業態で付加価値あるフライドポテトとして提供できる。25年を“クリスピー元年”に位置付け販売拡大を図っていく」とした。

「シュアクリスプ マックス」を使ったメニューを提供し、キャンペーン(24年12月20日~25年1月30日)にも参加している飲食店「BIER REISE’98」の阿部博章氏は「フライドポテトはお客様が来店して最初に注文することも多い。そのメニューが30分経過してもサクサク感を維持できることは非常に価値がある」などと話した。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点