老老介護を先取り体験

流行に乗ったわけではないが、年末にインフルエンザに罹った。記憶をたどるとおそらく人生初。頭痛と発熱、全身を襲う倦怠感に為すすべなく、数日はただただ臥しているのみ。主食はゼリー飲料。1週間足らずで体重が5㎏減った。

▼寝室を隔離するなど対策は講じたものの3日ほど遅れて妻も発症。今度は筆者が介抱する番となったが、こちらもまだ本調子とは言えない。徒歩5分もかからない近所のコンビニへの買い物、ちょっとした台所仕事もしんどい。

▼そしてふと気付く。ああ、これが来たる老老介護の姿なのだなと。3年先、5年先ならまだ大丈夫だろう。では10年先、15年先はどうか。夫婦二人暮らし。どちらかが重い病気になったら、いや二人ともそうなる可能性だって大いにある。

▼今年は団塊世代が後期高齢者となる2025年問題も取り沙汰されている。超高齢社会がさらに進み、健康寿命の延伸はいよいよもって重要なテーマとなってきた。食事やトイレの世話などで家族に負担はかけたくない。何から手を付ければ良いのか。妻に問うと「もう少し痩せて」。

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