日本パスタ協会は12月4日、「パスタ大学2024」をオンラインで配信し、大分県、熊本県、鹿児島県、長崎県の栄養士、管理栄養士110人が聴講した。
冒頭、副島久靖副会長(オーマイ社長)があいさつ。38年前にスタートしたパスタ大学のこれまでの変遷や役割、パスタ協会の取り組みについて述べた。副島氏は開催にあたり「給食などの食に深いかかわりのある管理栄養士、栄養士の皆さまにパスタ料理のおいしさや健康に役立つ情報をご紹介できることを喜ばしく思っている」と話した。
講演では、オリーヴァ内科クリニック院長の横山淳一氏が地中海食の歴史や医学・栄養学的な機能性を報告。地中海食の中でもパスタは重要な担い手で、「保存性に優れる」「生活習慣病予防」などの利点を紹介した。横山氏はエビデンスデータを交えながら、パスタが食後血糖値の上昇が緩やかな低GI食品で肥満や糖尿病の予防が期待できる点を解説。食物繊維の豊富さからも栄養学的意義があると述べた。
トータルフードコーディネーターの小川晴子氏は「給食で生かせるメニュー」をテーマに、ショートパスタとロングパスタの4メニューを紹介。イタリアで郷土料理などを学んだ経験を生かし、栄養士や管理栄養士に向けたパスタ調理のポイントを説明した。小川氏は、聴講者にパスタの基本的なゆで方や材料の選び方を伝えるとともに、受講地域の地元食材などを用いたレシピを披露した。