日本ガットフレイル会議(内藤裕二理事長)はこのほど、認証マーク制度を開始した。認証マークは「胃腸からのWell-being」と「ガットフレイルの普及」の推進を目指す商品やサービスに付与する。理念に共感した企業11社が同制度に参画した。
日本ガットフレイル会議は23年6月に設立した医学学術団体。ガットフレイルとは「胃腸の働きの虚弱化」を意味する新たな概念で、ガットフレイルの普及を通じて、子どもから高齢者まですべての人たちの健康促進に寄与することを目的としている。
マークは会議内に設置した認証マーク審査委員会が基準に沿って厳正に審査。認証マークの使用位置や関連資料の確認を随時実施し、認証後もマークの信頼性と適正かどうかを追跡評価する。
京都府立医科大学大学院医学研究科教授の内藤理事長は「ガットフレイルを原因とする機能性の胃腸疾患の患者を10年間追跡調査すると、認知症やパーキンソン病が増えることが分かっている。現在、働き盛りの人たち3000人規模のガットフレイル調査を実施した。来年早々には日本人のガットフレイルがどの程度、労働生産性やウェルビーイングに影響しているかが明らかになるだろう。認証マーク制度は機能性表示食品のようなマークではなく、ガットフレイルの理念に賛同していただくことが目的。ガットフレイル自体は一般から十分に認知されていないので様々な場所でPRすることで普及に努めたい」と意義を語った。
12月2日に開かれた認証マーク制度の発表会では、タレントの森香澄さんが胃腸の虚弱化を予防する食生活などをテーマに内藤理事長と対談を行った。
認証マーク制度参画企業は次の通り。
朝日新聞社、アリナミン製薬、AuB、サイキンソー、サントリーグローバルイノベーションセンター、ニコリオ、日本ケロッグ、フジッコ、プリメディカ、Mizkan、森永乳業