日本ハム アジア圏強化へ布石 タイ最大食品企業と業務提携

日本ハムは、畜産加工食品分野を強みとするタイ最大の食品企業Charoen Pokphand Foods(チャロン・ポカパン・フーズ)社(以下CPF)と包括的業務提携を締結した。

日本国内トップクラスの食肉と加工食品事業を展開する日本ハムとアジア有数の大手総合食品企業CPFが相互に強みを生かす。日本ハムは「アジアを中心とした海外での畜産加工食品分野ビジネスを強く推進していく」としている。

両者の合意内容は

①タイ、日本、シンガポール、香港などのアジア地域における加工食品分野共同取り組み機会の開拓
②中国での牛肉の販売や牛肉加工食品の開発・製造における共同取り組みの推進

――の2点。

①では主に4点あり、1つ目はタイにおける原材料の共同調達・加工食品の共同開発。2つ目は日本ハムの子会社タイ日本フーズ製品の、アジアにおけるCPF販売チャネルへの展開。3つ目は日本ハム製造の加工食品を日本から輸出し、タイ・シンガポール・香港などで販売。4つ目はCPFの加工食品をタイから輸入し日本での販売。

CPFは、タイ証券取引所上場企業で、資本金は84億バーツ強(約382億円相当)。事業内容は、畜産動物飼料の生産、畜産動物の繁殖・飼育、畜産と水産養殖の食品加工を含む総合農工業および食品事業。