フルタ製菓は10月7日、「生クリームチョコまろやかミルク」を新発売して主力商品の「生クリームチョコ」の需要を喚起していく。
カカオ豆の高騰などコストアップを受けて、「生クリームチョコ」は7月に価格改定を実施したほか、140gから124gへのサイズ変更し10月7日にリニューアル発売した。
節約志向が高まる中、懸念される消費減退を跳ね返し活性化を図るべく年末商戦に向けて「生クリームチョコまろやかミルク」を投入して商談機会を増やしていく。
「生クリームチョコまろやかミルク」は、ミルクの風味と練乳のようなやさしい甘さを志向した準チョコレート。センタークリームには通常の「生クリームチョコ」より濃厚でコクのあるミルククリームを使用している。
10月の発売開始時期は、地球温暖化の影響も加味した。
取材に応じた乾重一営業本部顧問は「これまで当社は9月からのチョコレートシーズンに向けて8月末に一斉出荷していたが、温暖化の影響を受けて1か月遅くした。チョコレート市場は10月から最需要期に入っている」と説明する。
チョコレートシーズンが秋冬と春夏の前後で2か月程度短くなった上に近年の値上げ基調が逆風になっているとの見方も示す。
「チョコレート市場は菓子の中で一番大きいカテゴリ。ここまま各社で価格改定が続くと高級品になってしまい、他に流出してしまうことも考えられる」との危機感を持つ。
厳しい環境の中、「生クリームチョコ」では期間限定発売する189gのビッグサイズにも注力し量を求めるユーザーの取り込みを図っていく。