6.7 C
Tokyo
3.9 C
Osaka
2025 / 12 / 16 火曜日
ログイン
English
流通・飲食物流店舗配送改善へ連携 「物流構造改革表彰」受賞 日本アクセスなど3社

店舗配送改善へ連携 「物流構造改革表彰」受賞 日本アクセスなど3社

日本アクセス、東急ストア、SBSロジコムの3社連携による店舗配送改善の取り組みが、経済産業省および国土交通省が実施する令和6年度物流パートナーシップ優良事業者表彰において「物流構造改革表彰」を受賞した。

3社は物流2024年問題に伴う課題解決に向けて連携。ドライバー不足が想定されるなか、店舗への配送ルールを抜本的に改定。新ダイヤグラムを開発し、積載率の向上やドライバーの待機時間削減、配送車両の効率的な運用によるCO2排出量削減など、複数課題の同時解決につなげたことが評価された。

東急ストアの店舗配送を担う日本アクセスとSBSロジコムは現状分析と改善策の策定・提案、東急ストア側は店舗側の理解と協力を得て改善策を講じてきた。

従来1日5便体制で、便ごとに納品カテゴリ・店着時間の指定、最終便追走の当日完納による低積載率の発生やドライバーの作業待機、長時間拘束が課題となっていた。こうした現状を踏まえ、3社が連携して既存ルールを抜本的に改定。納品カテゴリ・時間指定の緩和、最終便追走廃止などを行い、新たなダイヤグラムを開発した。

具体的な取り組みでは、2~4便を1つの店着時間枠として日中便を新設。積載率100%になってから出発することや、日中便は仕分け作業が終わっているものから積み込みへ、従来の時間ベースの管理から、作業ベースでの管理に発想を転換し、最終便追走も廃止した。

改善策実施により、運行数は22運送/日(545→523運行)、ドライバー拘束時間239h/日の削減を実現。定期便の積載率は2.5%向上(81.8→84.3%)。CO2削減量は197.4t-CO2/年(4%)削減につなげた。そのほか、ドライバーの長時間拘束コース解消、収入確保に配慮した労務管理、雇用押し上げ要素をカバーし総コストダウン(改善効果7億4600万円)を実現。

関連記事

インタビュー特集

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。