伊藤園の「TULLY’S COFFEE(タリーズコーヒー)」ブランドの販売数量が上期(5-10月)、前年同期比14.9%増となり過去最高を記録した。
主力のボトル缶「BARISTA’S(バリスタズ)」シリーズの好調に加えて、ペットボトル(PET)の新商品が純増したことが奏功した。
12月3日の決算説明会で、本庄大介社長は「牽引しているのは『バリスタズ』シリーズ。店頭での回転は大手コンビニさまのコーヒーカテゴリでNo.1。特に『バリスタズ キリマンジャロ』はすべての売り場にあると言ってもいいくらい面が広がってきた」と胸を張る。
「キリマンジャロ」の販売数量は上期、93.1%増とほぼ倍増となった。
本庄社長は「バリスタズ」シリーズ全般について「ケース販売をせずに、これだけ伸ばしている」と述べ、安売りせずに拡大している点を強調。
今後はPETに拡大余地を見込む。
9月に発売したPETの新シリーズ「AROMA ESPRESSO(アロマエスプレッソ)」の初動は計画を下回ったとみられ、今後リニューアルを予定する。
「レッドオーシャンではあるが、コーヒーをやる上でPETは外せない。缶と紙容器で成功しており、これにPETが上手くいけば相当な数量になる」と意欲をのぞかせる。