伊藤園の「お~いお茶 濃い茶」(濃い茶)が幅広い飲用層を獲得して拡大している。
9月に発売開始した新商品「濃い茶 PREMIUM STRONG」の純増効果もあり「濃い茶」シリーズの上期(5-10月)販売数量は前年同期比5%増となり過去最高を記録した。
12月3日、決算説明会に臨んだ本庄大介社長は「濃い茶」について「最初は中高年、40代以上の男性がターゲットだったものが、女性層がものすごく膨らんで伸び続けている。特に20代女性を獲得し、シニア女性も含めどこかのタイミングで飲んでいただきリピートしていただいている」と手応えを語る。
「濃い茶」は2019年、ガレート型カテキンの働きで体脂肪を減らす機能があることが報告されている機能性表示食品へとリニューアルして勢いが加速。この5年間で2倍以上へと拡大した。健康志向だけでなく、濃い味わいそのものも人気の一因となっている。
「もっと濃いお茶が飲みたい」という声を受けて開発された「濃い茶 PREMIUM STRONG」の出足も好調となっている。「濃い茶」に比べて、10~20代の飲用構成比が約3倍と若年層を中心に支持されているという。
「濃い茶 PREMIUM STRONG」について「発売当初から店頭での回転が想定以上に良く非常にいいスタートを切った。定番化するものと思っている」と期待を寄せる。