ロッテ「ガーナ」板チョコが絶好調 コスパと「口いっぱいに頬張れる多幸感」で支持拡大 板の厚みをアップして勢い加速

 「ガーナ」ブランドの板チョコレートが絶好調だ。

 11月18日取材に応じたロッテの中村準マーケティング本部第一ブランド戦略部チョコレート企画課課長が明らかにした。

 チョコレート事業の上期(4-9月)売上高は「ガーナ」ブランドが一番の牽引役となり過去最高を記録した。

 「『プレミアムガーナ』も凄くいいが、『ガーナ』の板チョコが今、物凄く好調。いろいろなものが値上がりする中で、コストパフォーマンスに優れたものと少し高くてもご褒美に特化したものの消費の二極化が進み、その意味で、板チョコはコスパで選ばれやすい環境にある」と語る。

 板チョコを喫食時に得られる幸福感や満足感も好調要因に挙げる。

 「お客様にヒアリングしたところ、板チョコの唯一の価値が口いっぱいに頬張れる多幸感にあるという。暗いニュースがいろいろと続く中で、板チョコは夢中に幸せに浸れる唯一の形態だとみている。コスパにも優れ、繰り返し買ってみようという流れができている」と説明する。

 9月には、「ガーナ」の板チョコの厚みを従来品よりも110%にアップさせた商品として、 「ガーナミルク」「ガーナブラック」「ガーナローストミルク」の3品を発売して勢いを加速させている。

 今年発売60周年を迎えた「ガーナ」は “ハッピーは、チョコレートから。“をスローガンに掲げ、厚みアップに加えて期間限定でパッケージデザインもリニューアルした。

 一方、高付加価値タイプの「プレミアムガーナ」は、チョコレート専門店品質に磨きをかけ、専門店のような味わいが一層楽しめるように前進させた。

 10月、「濃厚生チョコレート」「プラリネトリュフ」「クレームショコラ」「フルーツショコラ」の4タイプ計5品の新商品を発売開始した。
 5品の滑り出しは好調で「非常に好評をいただいている」という。