鳥越製粉「経営技術総合研究会」 新商品の展示も充実

鳥越製粉は11月19日、福岡市のオリエンタルホテル福岡で「第71回経営技術総合研究会」(第63回食品経営センター総会と併催)を開催した。

鳥越徹社長、福岡県パン協同組合連合会の小林庸滋事務局長のあいさつの後、メルセデス・ベンツ日本合同会社会長の上野金太郎氏が「メルセデス・ベンツ 最も愛されるブランドへ」の演目で、続いてminitts(ミニッツ)代表取締役の中村朱美氏が「時代と共に変化する中小企業経営 ~働き方改革と利益の両立~」の演目で講演。合間に鳥越製粉研究開発部の社員が九州産小麦の特性や同社商品を紹介。また同会場で今回の注目商品を展示した。結びに懇親会が開催された。

鳥越社長のあいさつ

鳥越徹社長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
鳥越徹社長

当社では1月から新中期経営計画「TTC150 Stage3」をスタート。2027年の創業150周年に向けて「世の中になくてはならない企業」となるべく、今後3年間の持続的成長に向けた施策に全社一丸で取り組んでいく。

当社創業の地であるうきは市吉井町を本拠地に活動を続けているラグビーチーム「LeRIRO(ルリーロ)福岡」が今シーズンから国内最高峰の「リーグワン」に昇格した。同チームのゴールド・パートナーに就任した当社では従来以上に様々な側面からサポートする。

一方、当社ではこれまでも国内産小麦のみを原料としたパン専用粉「そめいよしの」や佐賀県産小麦を100%使用した国産初の本格フランスパン用粉「さちかおり」など様々な国内産小麦粉の発売を行ってきた。九州の農業の活性化に貢献すべく「九州を元気にしたい」という思いを込めて今後も地域発展のために尽力していく。

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なお、当日紹介された鳥越製粉の商品の詳細は主に次の通り。

▽さちかおり=フランスパンのために作られた日本初の国内産小麦「さちかおり」を使用した小麦粉。フランスパンや焼菓子などに使用しても小麦の香り、旨味、甘味を楽しめる。

▽ミナミノチカラ=九州の温暖な気候で育まれたパン用小麦「ミナミノカオリ」を使用。製パン性に優れ、ふんわり香り豊かな食パン、菓子パン、テーブルロールなど様々なパンやドーナツに適している。

▽麦のなごみ=シロガネコムギの特長は国内産小麦トップクラスの白さ。「麦のなごみ」を使用した菓子は内相が明るく軽い食感になり和洋菓子に最適。

▽ラー麦=全国有数のラーメン県である福岡県がラーメンの魅力を高めるために開発した小麦。コシと歯切れが特長の「博多ラーメン」や「久留米ラーメン」に最適。

▽麺むぎ笛=ニシホナミを使用した博多うどん用粉。短時間のゆでなおしでも滑らかな食感になる。

▽筑後のかおり=チクゴイズミを使用した筑後うどん用粉。筑後地方で愛されているふんわりねばりコシの「筑後うどん」に最適。