サントリー食品インターナショナルは11月26日、「サントリー天然水」1Lペットボトル(PET)がスリムな新容器を導入するなどのリニューアル効果で、6-10月の販売数量が前年同期比比1.5倍と大幅に伸長したことを明らかにした。
1Lは5月28日にリニューアル発売された。
これまで1Lは、家庭向けの中容量サイズとしてラインアップをしていたが、近年、パーソナルサイズの550mlPETに似た購買状況を確認。
「水をたくさん飲みたい時のパーソナル用途として飲用する方が増加していることが分かった」(サントリー食品インターナショナル)という。
この飲用実態を受け、家庭向けの中容量サイズという考え方から、一人でたくさん飲みたい人向けの“パーソナル大容量”という考え方へと発想を転換し、今年5月に容器を刷新しスリムな新容器を導入したことが奏功した。
新容器は、片手で持って直接飲用しやすく、またリュックのサイドポケットなどにも入れて持ち運びやすい胴径・形状となっている。
この手応えを受け、今後は茶系飲料など他のカテゴリにも1Lサイズが広がる可能性がある。
同社によると、近年、気候の亜熱帯化・健康志向などから、水分補給ニーズの高まりとともに一人当たりの飲用量が増え、飲料市場の中でも無糖茶やミネラルウォーター、スポーツドリンクなどを含む1Lサイズ市場は拡大傾向にあり3年で1.7倍に伸長したとみている。
中でもミネラルウォーターは、健康的なイメージや常温になっても味の変化を感じにくいという点で選ばれているほか、備蓄需要も受けて3年で2.2倍に拡大したと推計する。