ニッスイグループでフランスを拠点にチルドの水産フライなどを製造販売するシテ・マリン社(株主:ニッスイヨーロッパ社100%)は、水産素材を使ったタパスのラインアップを強化し、事業領域を拡大する。子会社のミティ社が、同国グイヤデール社でタパスを含む水産加工品を生産するサンテルナン工場を買収、7月から新たな生産部門として稼働した。
タパスは、スペインのバルでアペタイザーとして提供される小皿料理が発祥。フランスの量販店でもチルド食品売場で広く展開され、市場は拡大傾向にある。シテ・マリン社はチルドの白身魚フライで高シェアを誇り、それに次ぐ新たな柱として水産素材を使ったタパスのカテゴリーを育成する。
なおミティ社はすでにエビを使用したタパス製品を自社で手掛けており、サンテルナン工場で生産するタコ・イカ・イワシなどを使用したタパス製品をラインアップに加えた。まずはフランス国内を中心に、将来的には近隣国への展開も視野に入れる。