サントリー食品インターナショナルは、プロ麻雀リーグ「Mリーグ」とコラボレーションして回復傾向にある「BOSS」缶コーヒーを盛り上げていく。
「BOSS」缶コーヒーは、昨年5月の価格改定の影響を受け足踏みしていたが、今年5月の一巡以降は、好調に推移している。
コラボレーションやキャンペーンによるファンのつなぎ止めの施策が奏功したとみられる。今後も継続の構えで、秋冬の目玉施策がMリーグとのコラボ。9月3日にコラボ商品「ボス 勝負の一手」を新発売し、新WEB動画「ボス雀王決定戦」を公開した。
同商品は「働く人の“攻め”の気持ちを奮い立たせる」をコンセプトに、力強いコクと心地よいキレが特長の微糖タイプのコーヒー。パッケージ側面にはオリジナルの“ボス雀牌(ボスジャンハイ)”をデザインしている。
麻雀好きの間でも話題になり、自販機で好スタートを切った。
9月9日、取材に応じたブランドマーケティング本部の蛭田順也氏は「麻雀は缶コーヒーのユーザーとも親和性が高く、最近ではスポーツ化・大衆化してきている点に着目した。“こんな牌が出た”とSNSで話題にしてくださる方も多く、初動が非常にいい」と語る。
同商品発売に伴い、「レインボーマウンテンブレンド」「贅沢微糖」「無糖ブラック」「カフェオレ」「プレミアムボス」の主力5商品も、側面にボス雀牌をデザインした「ツモれるボス雀缶」としてパッケージリニューアルした。
WEB動画では、プロのMリーガーが麻雀牌の代わりにボス雀缶で対局して、新商品と新パッケージをアピールし、好評を博しているという。
コラボレーションを記念したキャンペーンも実施。対象の「BOSS」製品を購入してキャンペーンサイトから応募すると、Mリーグの2024-25シーズンユニフォーム柄のTシャツが抽選で当たる企画となっている。
道頓堀・札幌・渋谷の3都市では、「勝負の一手」をPRする屋外広告も掲出した。
Mリーグとのコラボにより、新規ユーザーの流入と既存ユーザーとのつながりの強化を期待する。
「しっかり話題化できるのは強みだと考えている。新しい方に飲んでもらいたいという意図ももちろんあるが、ずっと『BOSS』を飲んでいて“今度はこういうのをやるんだ”と楽しみにしてくださっているお客様も多く、そのような期待に応えたい」と意欲をのぞかせる。