吉寅商店(島根県浜田市)は4日、サンマリン浜田で「第45回総合展示会」を開いた。5年ぶりの開催となる今回はメーカー60社が出展。得意先約200人が来場した。地域商社としての活動に力を入れる同社の姿勢を示すように、今回は出展社の半分近くを地域メーカーが占めた。
令和シーフーズは、地元の底引き網でとれた穴子を使っただしなどを紹介した。商品を組み合わせたギフトセットも展開し、販路を広げたい考えだ。
浜田の名産、赤てんの江木蒲鉾店は焼くことで、サクサクした食感を楽しめると焼きたてを試食提供した。
吉寅商店の自社ブースでは主力のマトウダイだし「うまがお」、引き合いが強まっている新製品「あんこうだし」などをアピールした。このほか、地場醤油コーナーでは県内10社から集めた醤油を展開。しじみ、あごなどのだし醤油、出雲そばや海鮮丼、玉子かけなどの専用醤油を並べ関心を集めていた。
来原明宏社長の話
浜田だけでなく、松江や出雲など県東部からの出展も多い。得意先からの関心も高く、地域商材を強化していることで大手量販店の担当者も来られ、総じて滞在時間が長い。
今回は地元の醤油をコーナー化した。東と西で好みも異なる。山間部のメーカーもあるので、物流の面からもサポートしていきたい。