9.2 C
Tokyo
9.5 C
Osaka
2025 / 12 / 31 水曜日
ログイン
English
食肉食肉加工品シャウエッセンから「夜味」 業界初の夕夜間シーン訴求 朝食・弁当だけじゃないウインナー利用拡大へ

シャウエッセンから「夜味」 業界初の夕夜間シーン訴求 朝食・弁当だけじゃないウインナー利用拡大へ

日本ハムは今年の秋冬新商品で、内食で主食のご飯が伸長していることから、ご飯と合わせた商品を中心に投入する。

ソーセージ・ウインナーでは、主力のシャウエッセンシリーズから「夜味」を出す。ウインナーでは、業界全体で食卓出現構成比の8割が朝食・弁当という現況下、夕食・夜食の「新たな食シーンを増やす」(長田昌之ブランド戦略室・マーケティング室室長)ことで、伸長が鈍化しているウインナー売場の活性化を図る。ウインナーで夜を訴求する流通商品は、畜肉加工業界初の取り組み。

ウインナーの食卓出現構成比は、朝食が約6割で、弁当需要と合わせると8割を占めており、夕食・夜食需要は1割弱にとどまっているのが実情だ。そこで同社は夕・夜の消費を訴求するべく、濃厚スパイスの「夜味」を10月1日から新発売し、ご飯に合う濃いめの味付けで男性ユーザーをメーンターゲットに開拓していく。

「シャウエッセン 夜味」
「シャウエッセン 夜味」

その他のソーセージからは、発売30周年の「アンティエ」シリーズの新商品「アンティエ BLACK」を9月1日~11月30日までの3か月間限定で販売している。味は「秘密のスパイス味」。ソーセージの色は竹炭による黒色の奇抜な仕様で、パーティ需要に好適。20~30歳代をメーンターゲット層に需要の底上げを図る。また、小売店のブラックフライデー企画にも対応する。

調理加工品からは「肉汁滴るハンバーグ」を9月1日から新発売し、ご飯に合わせた提案を行っていく。市場のハンバーグ製品には少ない「素焼き」タイプなので、たれの味付けはないことから、原料肉のおいしさ、肉汁のジューシーさをしっかり味わえる。調理はレンジアップで約2分と簡単。

これらを含めた今秋の新商品は6品、リニューアル・再販品は7品。商品数は例年より絞り、主力ブランドに注力している。

主力ブランドの一つ「中華名菜」は、季節商品「白菜クリーム煮」の再投入、新商品「鶏から揚げの豆鼓炒め」などであらためてご飯需要に提案する。

またSDGsの観点から賞味期限延長、プラ削減など環境負荷低減の取り組みを、各商品で引き続き強化した。

関連記事

インタビュー特集

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。