6.7 C
Tokyo
2.2 C
Osaka
2025 / 12 / 29 月曜日
ログイン
English
業務用年末の食卓を若者目線で 動画撮影や“味変”意識 中村角

年末の食卓を若者目線で 動画撮影や“味変”意識 中村角

中村角は21日、広島市で開いた年末向けの展示会で、若手社員が考えた年末年始の食卓を演出した。テーマは「私たちはこんな食卓で楽しみたい!」。昨年、Z世代が考える重詰めを紹介し好評だったことから、今年も若い社員が中心となり企画した。

例えば、クリスマスはSNS映えする写真を撮るのが好きなカップルを想定。カットすると中からお菓子が出てくるケーキ、中央に置いたチーズをディップして食べるピザなどを用意、「食べる時の“味変”や動画の撮影も意識し、楽しめるものとした」(営業企画部)。

節分は20代女子が開くパーティー。恵方巻の代わりに野菜やハム、フルーツを使ったクレープ巻き、韓国のサムギョプサル巻きなどを用意した。節分のいわしはバジル風味のチーズ焼きで、洋風にアレンジ。いわしの売上が伸び悩んでいるというスーパーの担当者から、作り方について質問されたという。

中村一朗社長は「社内に20代の社員が増えており、今までとは違う目線で食卓を提案した。実現するかどうかはともかく、発想が面白いという評価をいただいた。値上げ疲れや生活防衛意識の高まりが続く中、新たな切り口で価値を伝えることが大事」と話している。

このほか、業務用食品のコーナーでは、広島県産の和牛や冷凍の「がんす」を地場メーカーの焼肉だれや柚子胡椒と合わせて紹介。ホテルの朝食では、地場食材を使ったメニューへの要望が強まっている。こうした需要に対し「業務用の大容量品だけでなく、家庭用の常温や日配も扱う総合卸としての強みを生かし、幅広いメニューを提案できる」(業務用食品部)と強調する。

水産品はスキンレスフィレなど加工度を高めた養殖魚、大きめにカットした寿司ネタなどを揃え、現場作業の低減と売場の差別化を提案し注目されていた。

なお、今回の展示会には77社が出展し、得意先150社・400人が来場した。

関連記事

インタビュー特集

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。