「カロリーメイト」 頭脳スポーツ「将棋」を応援 外国人初の女流棋士と栄養契約

大塚製薬は、バランス栄養食「カロリーメイト」において頭脳スポーツに注目し、外国人初の女流棋士カロリーナ・ステチェンスカさんと栄養スポンサー契約を結んだ。将棋は集中力や持久力も求められる最も過酷なスポーツと言われ、一度の対局が10時間以上にも及ぶケースもある。そこで同社は、ポーランド出身の女流棋士カロリーナさんのサポートを決め、3日東京都千代田区紀尾井町の東京ガーデンテラス紀尾井カンファレンスで、「カロリーメイト×カロリーナ・ステチェンスカ女流1級栄養スポンサー契約発表会」を開催した。

発表会に先立ち井上眞専務取締役(ニュートラシューティカルズ事業担当)は、「運動しないシーンでも、バランスよい栄養素を取れば持てる能力が発揮できることを、今回の契約を通じて伝えたい」とあいさつ。ゲストの遠山雄亮六段・日本将棋連盟モバイル編集長兼プロデューサーは、実際の対局の経験から、「持ち時間が長いほどエネルギー消耗が激しく、特に終盤戦に決断を迫られ、集中力をコントロールするために栄養補給が大事」と説明。

また、大塚製薬の只野健太郎サイエンスコミュニケーション担当課長は、「脳の活性と栄養バランスの関係」についてのプレゼンテーションの中で、脳はブドウ糖を取れば活動するが、「脳の活性化には糖質だけでは不十分」と指摘。脳科学的な視点から栄養バランスの重要性を説明した。

さらに製品部の仲尾綾カロリーメイトプロダクトマーケティングマネージャーは、「考える人の象徴である将棋プレーヤーを栄養面からサポートしたいと考え、カロリーナさんと栄養スポンサー契約を結んだ」など経緯を語り、「働き方改革で頭を使うことが多くなっており、考える人の象徴が棋士であり、カロリーメイトを通じて頭脳スポーツという新しい領域にチャンレンジする」。

今後の取り組みについて、これまでのカロリーナさんの歩みをアニメ化したムービー「すすめ、カロリーナ」を6月にWebで公開。3月31日からカロリーメイトゼリーの新CM「棋士と女子大生編」を丸山忠久九段を起用して放映。日本将棋連盟とダブルネームのリーフレット作成や、中学将棋名人戦や全国高等学校将棋竜王戦への協賛、協力。全国の将棋教室でも栄養バランスの重要性を啓発していく。

カロリーナさんは、マンガで将棋に興味を持ち、ネット対戦で腕を磨き、2013年に来日、17年に正式な女流棋士となった。トークショーの中で管理栄養士の橋本玲子氏からアドバイスを受け、「今まで栄養をあまり意識しなかったが、今後は対局時の食事と栄養バランスを意識。好きなカロリーメイトゼリーを横に置きながら試合に挑み、初段を目指す」と語った。