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紅茶 裾野拡大へ情報発信を強化 大使館と連携で需要喚起も

日本紅茶協会は今年度から紅茶の情報発信力を強化している。「紅茶は従来の情報発信を見直し、消費者とダイレクトに向き合うことでお客様との接点を増やし、需要の活性化につなげる」と秋庭浩平専務理事は意気込む。

東京・築地本願寺で6月に開催された駐日インド大使館主催によるヨガイベントとの連携による紅茶サンプリングもその一環だ。6月21日は国連が定める「国際ヨガの日」とされ、インドの古代仏教建築を模したオリエンタルな雰囲気の築地本願寺で、インド発祥のヨガが体験できるとあって、本願寺前には早朝から1千人を超すヨガファンで埋め尽くされ、ヨガ実習後に中庭横に開設された日本紅茶協会の特設ブースでは、淹れたての紅茶約500杯を1時間足らずですべて配りきった。

紅茶の需要が低迷する夏場に、7月にはアイスティーソーダで消費を喚起しようと、OLやファミリーで賑わう東京・有楽町の交通会館前でも2日間で約1千500杯が配られた。「紅茶のイメージは秋冬だが、アメリカでは紅茶の7割がアイスティー」と秋庭氏。

日本紅茶協会認定のティーインストラクターがキッチンカー内でアールグレイのティーバッグで紅茶を抽出し、シロップと炭酸水を加えてオリジナルのアイスティーソーダを提供。インスタで「いいね」をするとアイスティーが無料で飲め、さらにアイスティーの写真を投稿するとティーバッグがもらえる二段構えで訴求した。

会員は「アイスコーヒーはガブガブ飲めないが、アイスティーならガブガブ飲める。市販のRTD紅茶にはない茶葉の香りが楽しめる」などを訴え、来場者から「ティーバッグでもおいしいことが分かった。早速、家でも作ってみたい」など、驚きの声もあがった。

昨年の茶葉輸入量は1万3千700tだが、これを2万5千tあたりまで拡大し、裾野を広げるためにあらゆる努力をする考えだ。その手段としてインスタ活動も積極的だ。現在の日本紅茶協会のフォロワーは6万6千人を突破。「10万までもっていくとステージが変わってくる」(平野孝宣伝委員長)とし、「様々な手段を通じてフォロワー数を増やす活動を行う」。

有楽町の交通会館前でアイスティーを試飲
有楽町の交通会館前でアイスティーを試飲

今回のアイスティーイベントにも登場した日本紅茶協会が認定しているティーインストラクター。現在までに累計で2千300人に達し、様々な場面で活躍している。紅茶に対する知識を生かし、紅茶メーカーが行うスーパーでの店頭販促スタッフとして新たな活躍の場も広がっている。

協会では「こども食堂」の支援活動も行っている。「認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ」との連携により、ひと月に1、2回の割合で社会貢献活動を兼ねて支援。開催日にはティーインストラクターが紙芝居やクイズを実施。お母さんには、おいしい紅茶の入れ方を教えながら啓発活動を行っており、昨年度は750人の親子を対象とし、今年は1千人を目標に展開。「小さい頃から紅茶のおいしさを知ってもらえば、一生を通じて紅茶ファンになる」と地道な活動を行っている。

秋冬にも情報発信力を強化する考えだ。今年からトルコ大使館が入会したため、大使館と連携した新たなイベントも検討している。紅茶のことを「チャイ」と呼ぶトルコ。1日6杯紅茶を飲む(日本は6日に1杯)など世界一の紅茶消費量を誇ることで知られており、日本とは大きな差がある。そこでトルコの紅茶マイスターを招き、トルコ式の紅茶の飲み方などを提案し、需要を盛り上げていくことなどを検討している。

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