UCC上島珈琲は、#バリスタのいないアイスコーヒー専門店「ひみつのドリップ」を7月19日から8月12日まで「Rand表参道」(東京都渋谷区)で開催している。
新しいアイスコーヒーの楽しみ方として、フルーツと組み合わせるフルーツコーヒーを提案するとともに、体験を通じて昨年9月に発売したカプセル式コーヒーメーカー「DRIP POD YOUBI」の価値を伝えていくのが目的。
7月18日、UCC「ひみつのドリップ」オープン前日内覧会に登壇したソロフレッシュコーヒーシステムの西川満美子事業開発部PRマネージャーは「新しいコーヒーの楽しみ方としてフルーツコーヒーを味わっていただくとともに、先入観なくカプセル式のコーヒーのおいしさを体験していただきたい」と意気込みを語る。
今年は、昨年に比べ会期を約1ヶ月に延長して「BLACK(ブラックコーヒー)」と「COLORFUL(フルーツコーヒー)」をテーマに掲げる。
「DRIP POD YOUBI」を使って抽出したブラックコーヒーとそのブラックコーヒーにフルーツを加えたフルーツコーヒーを提供。
ブラックコーヒー、フルーツコーヒーはともに13種、計26種を用意している。
新登場のフルーツコーヒーは、ドリップ式の急冷式アイスコーヒーにフルーツを加えて作るドリンク。
一般的なフルーツコーヒーはエスプレッソに果汁を加える作り方だが、イベントではドリップ式のアイスコーヒーを使ったメニューを提供している。
ドリップ式のコーヒーがフルーツコーヒーに合うと考える理由に「コーヒー豆の味わいをより繊細に表現することができる」「コーヒーとフルーツを合わせやすく、コーヒー豆が持っているフレーバーをかき消さずより引き立たせることができる」「急冷式のアイスコーヒーとフルーツの組み合わせにより、清涼感があり瑞々しい味わいになる」の3点を挙げる。
「フルーツコーヒーはタイ・ベトナム・台湾といったアジア圏を中心に、華やかな見た目からSNSの投稿で人気を博している。フラペチーノなどをはじめとするコールドドリンクも国内外の若年層の間で近年流行しており、若年層はホットドリンクよりコールドドリンクを好む傾向がある。猛暑でアイスコーヒーの需要も高まっている」と勝算を見込む。
コーヒー好きにも、コーヒーエントリー層にもフルーツコーヒーは好適と西川氏は指摘する。
「コーヒーが好きな方や、フルーツコーヒーを知らなかった方には新しいアレンジとして楽しんでいただける。これまでコーヒーを飲まれていなかった方でも、フルーツの爽やかな味わいが感じられるため飲みやすい。既にフルーツコーヒーを嗜まれている方も、ドリップ式のコーヒーを使った新しいレシピとして知っていただきたい」と述べる。
昨年との大きなもう一つの違いには、「DRIP POD YOUBI」を使用している点が挙げられる。
「DRIP POD YOUBI」では、蒸らしなどの抽出工程をプロが設計した「プロレシピ」でコーヒーを抽出できる。
同社は今回のイベントに合わせ、「The Iced Coffee – deep」を除く12種類のプロレシピを新たに開発。7月から公式アプリでも提供を開始している。
「DRIP POD YOUBI」を使っていることを“ひみつ”として隠した状態でコーヒーを提供することで、「カプセル式のコーヒーはおいしくない、バリエーションが少ないという先入観なく楽しんでいただきたい」と力を込める。
来場者はコーヒーの注文後、イートインスペースにある「アンサーブック」を読むことで「DRIP POD YOUBI」を使用していることを知ることができる。
「アンサーブック」では、注文したドリンクのカプセルや味の解説、プロレシピの抽出の説明も書かれている。
イートインスペースの一画にはTouch&Tryコーナーがあり、実際に自分で「DRIP POD YOUBI」を使った抽出体験も可能となっている。
コーヒー提供の際に渡される「コーヒーカードキー」のQRコードを読み込むことで、テイクアウトの場合や帰宅後でも「DRIP POD YOUBI」という“ひみつ”や注文したドリンクの作り方を知ることができる。
今回のイベントだけでなく、SNSでの発信なども行うことで、来場できないユーザーにもフルーツコーヒーを広めていく。
「ひみつのドリップ」のブラックコーヒーはカプセル1杯あたりと同価格の80円、フルーツコーヒーはフルーツの原価を考慮し140円で、完全キャッシュレスで提供する。
全26種のアイスコーヒーのうち、フルーツコーヒー1種類はまだ“ひみつ”とし8月1日から提供を開始する。
なお、盛況となった昨年については「SNSの投稿や来場者数だけでなく、お取引先の方からも大きな反響をいただいた。バリスタがいないというキャッチーさと価格の安さが興味喚起につながり、“低価格なのにこんなにおいしいんだ”という期待を超える味わいをご提供できたことで話題になったと考えている」と振り返る。