9.7 C
Tokyo
11.6 C
Osaka
2026 / 02 / 04 水曜日
ログイン
English
飲料系酒類日本酒はチリに好機あり 「南米はブルーオーシャン」南部美人の久慈社長 現地品評会にSAKE部門

日本酒はチリに好機あり 「南米はブルーオーシャン」南部美人の久慈社長 現地品評会にSAKE部門

「チリの和食レストランはわれわれの日本酒を『待ってました』とばかりに大歓迎してくれる。地酒にとって南米はまだブルーオーシャン。正しい情報とおいしいお酒を届けていけばチャンスは広がる」と南部美人(岩手県二戸市)の久慈浩介社長は力説する。

進出のきっかけはチリで開催された「カタドール・コンペティション」の「SAKE部門」だ。ワインを中心に南米でもっとも影響力の大きい品評会とされるが、日本酒に特化した部門が2021年にスタート。昨年は清酒「南部美人」が「純米大吟醸 心白 山田錦」で最高金賞、「特別純米酒」で特別金賞を受賞した。出品は27社54点(梅酒、ジンなど含む)。久慈社長によると、数年前からチリへの輸出を模索していた折、受賞後に現地で日本人唯一の日本酒インポーター、ハロスール社と接触。アメリカの冷蔵倉庫からリーファーコンテナで出荷するルートを確保できたという。

チリで「南部美人」の評判は上々だ。久慈社長は「人気の和食レストランは非常にレベルが高い。海鮮料理やラーメンなど日本とまったくそん色ない。そうしたお店こそ良質な地酒を求めている。ただし現状は銘柄が限られ流通量も少ない」とし、「日本酒の輸出は欧米やアジアに目が向きがちだが、南米の将来性に大きな可能性を感じている。蔵元自らが価値を伝えて回り、新たな市場を創っていきたい」と意気込む。

一方、SAKEマーケティングハウスの松崎晴雄代表取締役も南米市場の有望性に太鼓判を押す。経済成長を背景にした潜在需要に加え、「食材が豊富で日本酒と親和性がある」「公用語はスペイン語が主流で伝播が早い」「日系人が多く親日的」などを理由に挙げた。

23年の日本酒輸出額はブラジルが約2億円、チリが約500万円。後者は小規模ながら、リッター単価が932円と高いことが特徴。

「純米酒など特定名称酒が中心とみられる。まずは富裕層のマーケットに入っていくことが重要。和食店から南米料理店、フュージョン系へと訴求を強化していければ」(松崎氏)。

なお、本年の「カタドール・コンペティション 2024」の「SAKE部門」は、10月11日まで出品を受け付ける。審査にはチリや欧米のワインソムリエ、バーテンダーのほか、新たに松崎氏らも参加する。結果発表と授賞式は11月23日に予定。これらの開催にあわせ、チリで日本酒セミナーや試飲会なども行う。出品にあたっては、登録手続き、出荷手配、現地事務局とのやり取りなどをBe-Bridger社の小泉和貴代表がサポート対応可能。

関連記事

インタビュー特集

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。

食品産業センター 荒川隆理事長に聞く 「食サス」設立でサステナ課題深掘り フードサプライチェーン全体の連携で

日本の食品産業は、国内外から調達された農畜水産物を原料として、健康で豊かな生活を送るために必要な加工食品を安定的に製造・供給する産業として発展してきた。

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。