日清食品「謎うなぎ」11日発売 プラントベースで驚きのふっくら食感 名店監修のもと風味・脂感もアップ

日清食品が最新のフードテクノロジ―で開発した「プラントベースうなぎ 謎うなぎ」。昨年大反響を呼んだ第1弾から約1年経過したが、このほど日本料理の名店「くろぎ」の監修を得て、さらにおいしく進化した。今回は製造工程や香りづけを工夫して風味や脂感がアップ。食感・見た目・味わいとも本物さながらの“蒲焼き”に仕上がった。7月11日から同社グループオンラインストアで、同20日から関東の一部小売店でそれぞれ期間・数量限定で発売する。

■3層の生地がおいしさの秘密

昨年はオンラインストアにおいてわずか1分で限定1千セットが完売。今年は5千セットに増やすが、再び激しい争奪戦が予想される。

8日、報道関係者向けに先行試食会を開催。「謎うなぎ」を使った“うな重”と“ちらし寿司”が提供された。動物性由来の原料を使用せず、大豆たんぱくや植物油脂で製品化しているが、3層の生地(白身層・中間層・皮層)を合わせた見た目、ふっくらしつつ繊維感のある自然に近い食感など、驚くべき完成度に仕上がっていた。

今年の発売に向けては、日本料理の名店「くろぎ」店主・黒木純氏の監修で大幅な品質強化に着手。味や風味に改善の余地があるとし、うなぎ特有の青魚のような風味や脂感を加え、塗り・炙り工程で食欲をそそる風味をアップさせるなど改良した。また昨年の商品に比べて大豆たんぱくに由来する独特な香りを抑えた。

■SDGs視点で食文化の変化に貢献

右から渡邊豪BM、黒木純店主、中山貴照次長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
右から渡邊豪BM、黒木純店主、中山貴照次長

開発の背景には、「持続可能な食料システム」に貢献したいとの想いがある。ニホンウナギは14年に絶滅危惧種に指定されており、このままでは将来食べられなくなる可能性がある。ビヨンドフード事業部マーケティング部の渡邊豪ブランドマネージャーは「日本で伝統的なうなぎを食べる風習が失われかねない。インスタントラーメンで培った加工技術を発展させ、持続可能なプラントベース(PB)うなぎの開発に取り組んだ。3層の生地を合わせたことがポイントで、見た目とおいしさにもこだわった」。

一方、黒木店主は「食文化は歴史とともに変化していくもの。例えば日本人は雁の代わりに豆腐を使って“がんもどき”を作るようになった。いつの時代も宗教やSDGsなどの観点からPBFのような料理は求められてきた。将来、PBうなぎが“がんもどき”や“かに風かまぼこ”のように広く普及する存在になれば」と展望した。

日清食品グループグローバルイノベーション研究センターの中山貴照食品開発部次長によると、PBうなぎは中国の工場で製造。「昨年の好評を受けて増産した。現状はテスト生産と量産化の中間段階にある」。

なお「謎うなぎ」を具材に使用したカップメシの新商品「日清謎うなぎ丼」を7月15日から関東甲信越・中部・近畿地区で発売。お湯かけ5分調理で“うなぎ不使用”のうな丼が食べられる。特製甘辛タレも特長。価格は369円(税別)。

〈「プラントベースうなぎ 謎うなぎ」概要〉内容量104g▽商品内容=「プラントベースうなぎ 謎うなぎ」1尾、たれ1パック、山椒1パック▽希望小売価格=1千500円(税別)。

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