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逆光線(コラム)東京のラーメンが映す国力差

東京のラーメンが映す国力差

「東京でラーメン一杯の価格は時給と符合してきた」と話すのは老舗生麺メーカー社長。都の最低賃金は2010年に821円、15年に907円と推移し、19年に1千13円と四ケタ台に突入、昨年度は1千113円。しかし「近年はラーメンの価格が後れをとっている。業界には1千円の壁が厚い」。

▼要因は生活者に根付いたデフレマインド。昨今のコスト高で一部のラーメン店は値上げしたが、多くは四ケタの価格設定に二の足を踏む。

▼アメリカ都市部ではファーストフード店員の時給が20ドルを超えたという。現地で日本ブランドのラーメン店は20ドルが珍しくない。日米どちらが好ましいか意見は分かれるかもしれないが、国力の差を思い知らされる。先の社長は「日本は失われた30年のうちに道を誤った」。

▼7月7日に東京都知事選挙が投開票された。都の財政は今でこそ健全と見られるが、日本の国際的な地位が低下する中、十数年後には人口減少に転じる可能性が高い。近未来の諸課題を先送りする余裕はないはずだ。首長に就く人物は相応の覚悟で都政にあたってほしい。

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