「バンホーテン」好調維持 4~5月2ケタ増 牽引役は「腸活ココア」と「快眠ココア」 片岡物産

片岡物産の「バンホーテン」ブランドは、ココア市場の需要が伸び悩み始める春先も好調を維持している。4-5月の累計出荷金額は引き続き二ケタ増を記録した。

好調要因は「腸活ココア」と「快眠ココア」の機能性表示食品のココアによってユーザーが増加し定番の「ミルクココア」のトライアルも促進されブランド全体に好影響を与えているとみられる。

「ベースアップされた分が落ちずにずっと伸びている状態になっている。『ミルクココア』の動きもいい」(片岡物産)と語る。

SNSでの話題化により需要が急増するといった一時の流れは落ち着きをみせているものの、特に「腸活ココア」では毎日のようにSNSで発話が生まれているという。

秋冬に向けての施策は、情緒的価値をベースに健康価値を訴求していく。

「ココアの健康価値が広がり、今後も求められると予想できるが、単に飲んで健康に良いというだけでは味気のないものになってしまう。濃厚で甘く、心を癒やすおいしい伝統的なココアであるという『バンホーテン』らしさを伝え、その情緒的価値がベースにあって初めて健康訴求が成り立つ」との考えを明らかにする。

現在は、情緒的価値を伝えていく販促活動や商品展開を計画しているという。