日本アクセスは先月都内で開催した「経営方針説明会」で、D&Sソリューションズの淵之上明生社長CEO(日本アクセス執行役員商品統括・マーケティング管掌)が「情報卸プレゼンテーション」を行い、同社の事業内容について説明した。
淵之上社長は「本来ITやDXについて詳しい人材ではないと自負しているが、使う側の目線で取り組むことで実現できることがある」とし、「目指すものは小売業とメーカーの売上拡大であり、これに尽きる。われわれは情報卸の機能を活用して、売上の質を高める。質の高い売上を拡大して小売業、メーカーさまに貢献したい」と述べ、参加を呼びかけた。プレゼンテーションでは動画で同社社員が同事業への思いを伝えたほか、キリンビール、カゴメの導入事例が紹介された。
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淵之上社長の説明の骨子は以下の通り。
□情報卸を取り巻く環境、日本のリテールメディアの現状について。リテールメディアはこの一年間でトレンドとして伸びてきている。これまではマーケティングトレンドに詳しい専門家が研究開発している段階だったが、その時期は終わり実践していくベースに入ってきている。リテールメディアに参入する企業数は100社を超えており、リテールメディアの広告市場も拡大スピードが加速している。今後は食品メーカーも取り組むことが必要不可欠だろう。
□当社サービスの概要は、小売に向けてお客様とのデジタル接点を構築するためのチラシ配信、デジタル配信など様々な機能を搭載したプラットホームを提案すること。メーカー向けには当社のサービスを導入した小売業をネットワークし、小売業を横断して展開できるマーケティングサービスを展開している。
□具体的には大きく分けて「マーケティング施策」と「販促施策」と2つのソリューション機能を提供している。「マーケティング施策」はメーカーの商品の魅力を伝える記事を作成し、小売のサイトに掲載するサービス。小売が客に向けてアンケートを展開し、その調査結果を提供する。「販促施策」は、各小売業で販売強化できるポイント販促サービスを展開している。
□サービスを開始して以降、年々取り組んでいただけるメーカーが拡大している。リテールメディア市場は成長市場だが、市場全体の成長よりもD&Sはさらに高い成長率となっている。