連携深め発酵食文化承継へ 昨年に設立70周年、式典も開催 愛知県味噌溜醤油工業協同組合

愛知県味噌溜醤油工業協同組合(理事長:中村光一郎イチビキ社長)は5月27日、名鉄グランドホテルで「第71期 通常総会」を開催した。前年度の事業報告・収支決算報告や今年度の事業計画・予算案などについて決議。今年は役員改選の年であったが、中村理事長はじめ執行部全員が再任となった。

前年の振り返りでは、みそ、醤油ともに「下降カーブは鈍化しているとはいえ、微減状態が続く」状況下、組合員各社が高品質の製品作りに注力。醤油品評会・みそ鑑評会で優秀な成績を収めたことを報告した。また70周年式典の開催や組合の新HPの立ち上げなどを実施。今年度への継続課題としては、みその「無添加」表示への対応、「GI八丁味噌」の問題解決、組合敷地の有効活用などに取り組んでいくとした。

冒頭あいさつに立った中村理事長は、「昨年は当組合が昭和28年4月に設立して70周年を迎えた。第一回の定期総会時には組合員数が198社だったが、現在は残念ながら37社となっている」と組織の現状を説明。

続けて「この組合設立の趣旨、存在意義は同業者としての連携、相互扶助、共同仕入れはもとより、国の政策の変化についていくための窓口でもあり、製品の分析やPR活動などを継続して進めていくことである。今後もわれわれを取り巻く経営環境は大変大きく、厳しい変化をし続けていくと思う。それぞれの企業の存続、発展のために会員相互が力を貸し合い、情報共有ができることを理事長として心より望んでいる」と呼びかけた。

また、県内の発酵食文化の魅力発信を目的とした愛知「発酵食文化」振興協議会が5月に設立されたことにも触れ、「こうした動きは当組合にとっても、また日本酒や酢、漬け物といった発酵の仲間たちにとっても大きいチャンスだと考えている」と期待を寄せた。

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月報に基づく23年(1-12月)の愛知県のみそ、醤油の出荷量は、みそが前年比1.3%減の2万8千478t、醤油が同4.8%増の4万2千734㎘で、全国順位はみそが2位、醤油は4位。

しかしながら、業界シェア4位で愛知県の豆みそ生産の半分を占めるマルサンアイが、岡崎の本社工場を25年3月に閉じる予定。これによって愛知県のみその全国順位は5位近辺に陥落。県全体の出荷量も半分程度になる見通し。

愛知県および中京圏は豆みそ、たまり、白醤油といった独自の調味料文化を育んできたが、国内生産量に占める割合は豆みそが5%弱、たまりは約2%、白醤油は1%に満たない状況。

マルサンアイの事業転換は、豆みそ文化の担い手、生産を支える大きな柱が抜けるという意味で関係各方面にショックを与えた。

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