世界初 キーコーヒーが従来廃棄されていたコーヒー豆の麻袋(またい)を商品パッケージに採用 アップサイクルと脱プラ推進

 キーコーヒーは世界初の試みとして、従来廃棄されていたコーヒー豆の麻袋(またい)を商品パッケージに採用した。

 採用したのは業務用商品「レインフォレスト・アライアンス認証農園産コーヒー」2品。

 三井物産パッケージングと王子エフテックスとの3社協働で開発した循環資源混抄紙「MEGURISH(麻)」をパッケージフィルムの表基材に採用することで従来商品と比べプラスチック使用量を約45%削減する。

 パッケージフィルムは、外側の表基材・中間のバリア層・内側のシール層の3層で構成され、今回、3層のうちの表基材で脱プラ化した。

「MEGURISH(麻)」は、麻袋を王子エフテックスの特殊な溶解釜「地球釜」でパルプ化し同パルプを紙の原料に混合して製造されたものとなる。

プラスチックの表基材を採用した旧パッケージ(右)との比較 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
プラスチックの表基材を採用した旧パッケージ(右)との比較

 今後は業務用商品11品のパッケージにも順次採用し年間約6トンのプラスチック使用量削減を見込む。

 キーコーヒーは年間約400トン・約80万の麻袋を排出。かねてから観光農園や養蜂所へ寄付するなど有効活用に取り組むも、その大半が廃棄されているという。今回の従来廃棄されていた麻袋の活用はアップサイクルと脱プラを推進するものとなる。