2020 / 10 / 20 火曜日

「食で地方創生」のコーナーでは、人口急減・超高齢化という課題に対し、政府や各地域がそれぞれの特徴を活かした自律的で持続的な社会を創生することを目指す地方創生の取り組みを“食”の視点で紹介いたします。

日本全国各地で地方創生に向けて実際に動かれている方にスポットライトを当てて、“深く”“隈なく”の2つ方向で拡充していきます。“深く”では1つのエリアの取り組みに密着し継続的に報じることで蓄積化を図り振り返りを可能とし、“隈なく”では取材対象エリアを増やしていくことで先進事例を共有化できるようにします。随時、拡充・更新していく所存です。

最新記事

赤く実った徳之島コーヒー

徳之島産コーヒー 23年に本格販売 進む整備 味の素AGFが第二農場開設

味の素AGF社(AGF)は、17年6月から鹿児島県奄美群島で実施している「徳之島コーヒー生産支援プロジェクト」の一環として、徳之島南端の伊仙町で17年に開設した「AGFコーヒー実証農場」(第一農場)に加え、今年4月11日に第二農場をオープンした。
フリーペーパー「ほっとくの」は現在第4号まで発刊。4月末発刊予定の第5号は新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期に(鹿児島県伊仙町/モスク・クリエイション)

徳之島コーヒー 島民の信用獲得へフリーペーパー発刊

東京に本社を構えるデザイン会社のモスク・クリエイションの近藤恵一代表は月1回のペースで奄美群島の徳之島を訪れ、一度訪れると少なくとも1週間は滞在して徳之島の魅力発掘と島民との関係構築に精を出しているという。
AGF寄贈のビニールハウスでコーヒーの苗木と吉玉誠一氏(徳之島コーヒー生産者会)

鹿児島県・伊仙町篇⑫徳之島コーヒー 生産者と外部委託で育苗強化 障がい者就労支援施設や高校が協力

徳之島コーヒー生産支援プロジェクトでは、種から苗木への増産体制と苗木から成木への増産体制の両方を整備して徳之島コーヒーの生産拡大に取り組んでいる。
180本の幼木が育てられている「AGFコーヒー実証農場」(19年10月撮影)

鹿児島県・伊仙町篇⑪徳之島コーヒー、生産体制を強化 台風乗り越え22年に1t目標 味の素AGFが説明会

徳之島コーヒー生産支援プロジェクトは、徳之島コーヒーの生産拡大に向けた取り組みを強化しながら進捗している。昨年9月に過去最大級の台風が襲来し、主要生産拠点となる徳之島南端の伊仙町が被災。約半数の木が被害にあったが、台風対策や土壌研究、苗づくりなどが急ピッチで進められ22年には1tの生豆(グリーンビーンズ)生産が現実味を帯びてきた。
(左から)金城秀郎副市長(名護市)、高原直泰氏、高岡浩三社長兼CEO(ネスレ日本)、和田浩二農学部長(琉球大学)

沖縄コーヒーで地域貢献 産学官連携のプロジェクト始動 ネスレ日本

ネスレ日本を含めた産学官連携で大規模な国産コーヒーの栽培を目指す「沖縄コーヒープロジェクト」が始動した。企業の競争優位性を持たせつつ個人・家族・地域・地球環境に貢献するネスレのCSV(共通価値の創造)の一環。同プロジェクトを起点に沖縄で“コーヒーの輪”を広げて地域に貢献していく一方、ネスレとしてはコーヒー調達網を拡大していく。

参考記事

伊仙町の大久保明町長(鹿児島県)

徳之島コーヒー 農業と福祉の連携に一役 「集中から分散へ」 伊仙町・大久保伊仙町長が語る

徳之島の南端に位置する伊仙町は、日本一の高い合計特殊出生率と並んで長寿者が多いことから“長寿子宝のまち”として知られる。現在、その伊仙町では“すべての町民が主役のまちづくり”を掲げて地方創生を推進しており、次世代につながる事業を目的とする徳之島コーヒープロジェクトもその一翼を担うものと位置づけている。
奄美糖業の歴史 薩摩藩による砂糖増産政策(写真地図google mapより)

奄美糖業の歴史 薩摩藩による砂糖増産政策

奄美糖業は慶長十五年(1610年)に始まったとされる。直川智(直河智)という人物が琉球に貢納品を納めに行こうとしたところ台風に遭遇して中国福建省に流れ着き、そこから持ち出したサトウキビの苗を郷里の大島・大和浜に植付けたのが始まりだと伝えられている。これに目をつけた薩藩は砂糖の生産を奨励。この時すでに奄美諸島は薩摩の統治下にあり、前年の1609年、薩藩は島津家久の琉球侵攻で奄美五島を琉球から分割し直轄地にした。