12.1 C
Tokyo
10 C
Osaka
2025 / 12 / 21 日曜日
ログイン
English
加工食品砂糖砂糖特約店協同組合 「持続可能な経営へ知恵絞る」西川会長 物流効率化へ業界で議論

砂糖特約店協同組合 「持続可能な経営へ知恵絞る」西川会長 物流効率化へ業界で議論

全国砂糖特約店協同組合連合会(糖商連、西川宗行会長)は5月15日、農林水産省や精糖工業会・日本ビート糖業協会など砂糖関連団体を招いて恒例の懇親会を開催した。

懇親会の冒頭、西川会長は2021年から続く砂糖価格の値上げに触れ「特約店におかれては、商品価格の上昇に加えて労務費、燃料費などコスト増への対処に追われた3年間であったかと思われる。われわれ特約店として第一に目指すべきことは、こうしたコスト増加分をお客様にご負担いただけるよう努力すること」と強調。

そのうえで、4月から本格化している物流の2024年問題に関して「物流運賃を含め自社の収益構造をあらためて見直し、持続可能な経営に向け各社が努力、知恵を絞ることが重要だ」と述べた。

来賓の農林水産省地域作物課・石田大喜課長は、令和4砂糖年度末で566億円の累積赤字に陥るALIC砂糖勘定に関して「(一昨年に)てん菜糖の交付対象数量を定め、令和5年度からは13年ぶりに異性化糖からの調整金が発生する。関税審議会への対応で加糖調製品からの調整金拡大も認められた」と説明。「引き続き関係者の皆さまとともに、必要な対策を検討してまいりたい」と力を込めた。

精糖工業会・森本卓会長は「物流の2024年問題は糖商連にとって最大の関心事。昨年7月、糖商連より砂糖物流に関して要望書をいただき、当会の業務委員会と議論を重ねている。ご要望のすべてを一挙に実現するには難しい項目もあるが、時々の状況変化を踏まえ対応していくことが重要だ」と語った。

また、「砂糖業界の根幹である糖価調整制度は危機的な状況に陥りつつある」として、「制度の所轄官庁である農林水産省には公助の精神を発揮していただき、すべての関係者が応分の負担をする体制の構築とともに、(ALIC砂糖勘定への)政府財政からのカバーも検討いただきたい」と訴えた。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。