菓子・食品総合商社の髙山(本社・東京都台東区)は14日、帝国ホテル(東京都千代田区)で「創業100周年感謝の集い」を開催、同社取引先など約350人が出席した。
同社は1923年に荒川区町屋で創業。独立系卸として、配は「髙山」「トランスグリップ」、製はオリジナル商品を企画開発する「アッシュ」、販はECサイト「おやつの部屋」を展開する「ENGRAVE INC.」でグループを形成し、菓子専業の機能を追求してきた。
髙山時光社長は冒頭「1923年から菓子の製造販売を開始し、事業内容も卸売業に変化した。事業の継続は人・物・金ともいわれるが、メーカーさまあっての百年。メーカーさまとの信頼関係に尽きる」と感謝した。
今後の事業についても「長期の定量目標を設定するのではなく、年単位で刻みながら皆さまに役に立つ卸としてお取引するお客様との信頼関係を経営資源としながらさらに成長していきたい」と述べた。
来賓祝辞では、ロッテの牛膓栄一社長は「創業時の1923年は不況で関東大震災も発生した。その後も世界不況や世界大戦も経験しながら百年事業を成長させてきた。前期(2023年2月期)も好決算、今期も好調と聞いている。髙山の特長は、顧客も従業員も大事にする正直な会社。またCVSやドラッグ、遊具店など新販路へもいち早く挑戦する先見性がある」とエールを贈った。
亀田製菓の髙木政紀社長COOは「二代目の髙山時治社長から時代を先取りした取り組みを聞き、当社の事業性成長につなげることができた。ハッピーが100倍ターンするように」と通常の百倍サイズの「ハッピーターン」を髙山社長に贈呈し会場を沸かせた。
続いて同社の歴史と現状、今後描く未来について髙山社長が詳細に説明。未来については、事業目的の「ニーズに応える。ニーズを創る。」に連動した7つの事業戦略(売上アップ、リスク管理・低減、ローコスト、新しい商品、新しい売場、新しい機能)を推進するとともに卸機能の強化に取り組み、「流通課題の解決に最も貢献できる卸、メーカーさまに選んでいただける卸を目指す」と力強く抱負を述べた。
懇親会では髙山社長がメーカーの皆さまに感謝を伝える場にしたいとあいさつし、森永製菓の太田栄二郎社長、岩塚製菓の槇春夫会長CEOが祝辞を述べた。
鏡開き後に金吾堂製菓の碓田幸夫会長の乾杯の辞で祝宴となり、髙山の田中和弘取締役の中締めで散会した。