ヨーク(本社・東京都江東区、大竹正人社長)は11月30日、グループ企業であるシェルガーデン(本社・東京都千代田区、稲富仁社長)との2店舗目となる協業店「ヨークフーズ with ザ・ガーデン自由が丘 西落合店」を東京都新宿区に新規出店した。
「ヨークフーズ with ザ・ガーデン自由が丘 中野店」(10月21日改装オープン)に続き2か月連続で協業店舗の都内出店となる。
ヨークの天勝啓介執行役員販売事業部副事業部長はシェルガーデンとの協業について、「中野店の売上が当初目標を大きく上回り、惣菜は従来店舗の5割増し。品揃えと価格帯の幅を広げたことで都市部の潜在力を引き出せるという確信を持ててきている」と開店当日の記者会見で話した。
協業店舗の今後の出店については、「都内が一つの軸と捉えているが、検証を進めた上で検討」とした。
西落合店については、「郊外店舗に比べて商圏内の1千万円所得世帯が多い」とし、ザ・ガーデン自由が丘のバイヤーがセレクトした商品を570品ラインアップして上質感を打ち出す。
一方で「単身世帯も多く、年収300万円以下の世帯割合がヨークフーズ店舗全体の商圏平均より高いことも見えてきた」と述べ、異なる所得層からの来店を想定。グループからPBライン「セブン・ザ・プライス」を仕入れ、PCを活用した精肉や近郊野菜を含めた生鮮品で経済性を打ち出し、消費の二極化に備える。
ヨークによれば、西落合店近隣1㎞の商圏人口は6万4千290人(3万9千80世帯)で、20~60歳の現役世代が約6割、単身世帯率は58%で若年層の割合も高い。企業の営業所も多く都内有数の人口密集地でありながら、新宿・池袋・中野などへのアクセスが良いためか飲食店が少ない。
そこで、「家飲み需要」を引き出すために、飲みきりサイズの酒類を強化し、シェルガーデンのバイヤーセレクトによるワインやつまみを充実させ、酒売場の洋酒コーナーを拡大。
近隣営業所に勤める人たちの「昼食需要」と地域住人たちの「夕食需要」には、店内での下ごしらえを要するヨークベニマル独自開発の惣菜シリーズ「レストランデリ」や、ヨークが食材にこだわりメーカーと共同開発した「One Up Deli」シリーズで掘り起こしを図る。
若年層には、季節果実をふんだんに使用したデザートや、イトーヨーカドーのスイーツPB「ANYTIME DOLCE」などで来店につなげる。