ニッスイが協賛する第41回「海とさかな」自由研究・作品コンクール(主催:朝日新聞社など)の表彰式が、このほどオンラインで開催された。国内外の小学生から2万9千185点もの創意工夫あふれる作品が集まったなか、研究部門・創作部門で合計16作品を農林水産大臣賞、文部科学大臣賞などに選出、表彰状・楯や副賞(図書カード5万円など)が贈られた。
海とさかなの不思議や驚きを子どもらしい発想で取り組む研究作品や、絵や作文などで表現する創作作品を募集するもの。1982年に開始して以来、累計の応募作品数は88万8千834点にのぼる。今回は11月12日にニッスイ本社で最終審査会を実施。坂本和弘審査委員長(前葛西臨海水族園副園長)は「今年もオリジナリティあふれる力作が多数集まった。作文は心を揺さぶられるような内容も多かった。絵画は力強いタッチだったり、見ている人が笑顔になれたりするような作品がたくさんあった」などと講評した。
研究部門は農林水産大臣賞に川島旺典さん(2年)の自由研究「きせい虫といっしょ ~ぼくのきせい虫図かん~」、文部科学大臣賞に喜多恵子さん(5年)の同「サワガニの働き方改革3」、株式会社ニッスイ賞に助川稜さん(4年)の同「海藻のなぞ大探索 続・海藻の森は空気清浄機」、創作部門は農林水産大臣賞に諫元妃莉さん(4年)の作文「海のさけび」、文部科学大臣賞に田中瑛介さん(1年)の同「いかがつれたよ」、株式会社ニッスイ賞に小林拓眞さん(6年)の工作「海とさかなとぼくたちとすごろくゲーム」などを選出。
オンラインの表彰式には受賞した全16人の小学生が参加した(写真)。「これからも魚を調べて寄生虫のことに詳しくなっていきたい」(川島さん)、「SDGsの海洋体験に参加して興味を持った。漁師の祖父が魚を獲り続けられるようにプラスチックごみの削減など自分ができることをやっていきたい」(諫元さん)、「これからも海藻で環境を改善できるような研究をしていきたい」(助川さん)などと喜びを語った。なお、入賞者の自宅にはニッスイが完全養殖で育てた「黒瀬ぶり」を事前に届けており、すでに食べた子どもたちからは「刺し身、ぶりしゃぶ、煮付けなど、歯応えが良くてとても美味しかった」などと笑顔で話した。