UCCホールディングスは、UCCコーヒーアカデミー講師が監修した植物性ミルク(植物性飲料)に合うコーヒーを発表した。
健康志向やサステナビリティ意識の高まりに伴い、植物性ミルクが人気を集めていることを受けた動き。
「植物性ミルクは動物性ミルクに比べて低カロリー・低コレステロール・低脂肪で、乳製品アレルギーや乳糖不耐性の方が牛乳の代替品として飲むことも可能」(UCCホールディングス)という。
環境面でも、製造工程において家畜の飼育を要さないことから、原料生産から製造に至るまでに排出される温室効果ガス量は動物性ミルクよりも抑えられるとされる。
UCCでは、植物性ミルクをより気軽に生活の中へ取り入れてもらうべく、豆乳からヘンプミルクまで各植物性ミルクでカフェオレをつくる際に相性が良いコーヒーを以下の通り紹介した。
紹介にあたっては、コーヒーの抽出技術を競う日本大会で準優勝経験を持つUCCコーヒーアカデミーの村田講師がコーヒーと植物性ミルクの組み合わせを監修した。
【豆乳】コロンビアの深煎り
豆乳は素朴でまろやかな味わいが特徴のため、カフェオレにするならコロンビアの深煎りがおすすめ。コロンビアの深煎りは、コクがあり他の素材と合わせても負けない味わいで丸みのある酸と豆乳がよく合う。
【アーモンドミルク】ブラジルの中煎り
アーモンドフレーバーが香るミルクのため、同様にアーモンドのようなナッツの味わいがあるブラジルの中煎りコーヒーがぴったり。似た味覚を組み合わせると風味の質がリッチになり、より深い味わいに。ミルクならではの味わいをコーヒーが邪魔せずに楽しめるのもポイント。
【オーツミルク】コロンビアの中煎り
オーツミルクは、ほのかで優しい甘味と麦の香ばしさをほんのり感じるクセのないマイルドな味わいが特徴。食物繊維やカルシウム、ビタミンなどが含まれており、他の植物性ミルクと比べて、コーヒーとの相性が良く、温かい飲み物に入れても分離しづらい特徴がある。そんな万能なオーツミルクを植物性ミルク初心者がカフェオレにするのであれば、コロンビアの中煎りコーヒーが特におすすめ。
【ライスミルク】エチオピア
ライスミルクは、さっぱりとした味わいの中に、お米由来の甘酒にも似たほんのりとした甘みが感じられる、なめらかな舌触りが特徴の食物アレルギーのリスクが低いミルクで、甘みとフルーティーな香りが特徴のエチオピアがベストマッチ。華やかな風味を持つエチオピアに対して、ライスミルクが甘さを補完してくれる。
【ピスタチオミルク】エチオピア
ピスタチオミルクは髪や肌を健康に保つ効果のあるビタミンB6がナッツ類のなかでもトップレベルに含まれている。味わい自体は濃厚な印象で、カフェオレにするならエチオピアが最も合う。華やかなエチオピアの香りとピスタチオの甘く香ばしい香りの掛け合わせでより風味が広がり余韻を長く楽しめる。
【ヘンプミルク】ブラジルの中煎り
ヘンプシード(麻の実)から作られ、数ある植物性のミルクの中でも特に栄養価が高いため、「奇跡の飲み物」と呼ばれるヘンプミルク。体内で生成できない必須アミノ酸9種類が含まれ、さらにビタミン、ミネラルも豊富で、鉄分はレバーのおよそ7倍、食物繊維はさつまいものおよそ20倍。また、生活習慣病を予防するオメガ3およびオメガ6脂肪酸が豊富で健康志向の人を中心に海外で人気。とても独特・ユニークな味わいのため、ナッツ感のある香ばしい味わいのブラジルの中煎りコーヒーがおすすめ。