近づく年の瀬。一年を締めくくる鏡餅商戦を前に、生産が最盛期を迎えている。
サトウ食品新発田工場(新潟県)では9日、恒例の「鏡餅出発式」を開催。商戦の成功を願う神事に続いて、今シーズン初出荷となる192ケース(770㎏)がトラックで出発した。
佐藤元社長によれば、今年の出荷は物量ベースで103%の計画。ただ、鏡餅は小型品への需要シフトが続いていることから、金額ベースでは前年並みを見込む。
資材費やエネルギーコストなど、原料のコメ以外は高騰が続いているものの、今年は値上げせず乗り切る考えだ。
「コロナ下で3回目の正月を迎える。まさか3年も続くとは当初考えていなかったが、新しい年には新たな期待もあろうと思う。一年をまるく収めるという思いで飾っていただければ」(佐藤氏)。