糖類や砂糖を気にせずカフェラテを存分に飲みたいニーズに対応 コカ・コーラ新製法導入して「ジョージア」PETコーヒーで実現

 コカ・コーラシステムは「ジョージア」のペットボトル(PET)コーヒーで新製法を導入した新商品を発売して糖類や砂糖を気にせずカフェラテを存分に飲みたいニーズに対応する。

 新商品は「ジョージア ジャパン クラフトマン ゼロ」(440ml)と「ジョージア 贅沢クリーミーカフェ ゼロ」(280ml)の2品。
 ともに糖類ゼロ・砂糖ゼロでコーヒーにミルクを注ぎ入れたラテのような味わいを特長とし、10月10日に発売開始される。

 ラテユーザーの飲用頻度の拡大が主な目的。

 9月7日開催された「ジョージア」2022下期新製品・キャンペーン発表会で日本コカ・コーラの朴英俊マーケティング本部コーヒー事業部部長は「カフェラテは飲みたいけど、ミルクや砂糖が入っているためカロリーが気になって控えている人が数多くいるという調査結果も出ている。今回、糖類ゼロ・砂糖ゼロで、通常のラテ商品と同じ味わいが実現できたことから、制限なく存分に飲んでいただき飲用頻度を上げていく」と語る。

 コロナ禍で強まる糖質制限意識の高まりと“おいしいカフェラテ”が飲みたいという2つの相反するニーズに対応するため、コカ・コーラが1年半かけて編み出したのが「ミルクZEROブースト技術」と呼ばれる特許取得の新製法となる。

 「牛乳入りのカフェラテのような味わいを目指しながらも糖類ゼロ・砂糖ゼロに向けた開発は非常に試行錯誤の連続であったが、革新的な技術によりPETで牛乳入りのカフェラテを飲用いただいている方にも納得いただけるようなリッチな味わいに仕上げた」と胸を張る。

 勝算としては、コーヒー飲料市場の中でPETコーヒーが約4割、ミルク砂糖入りコーヒーが約6割をそれぞれ占める“大票田”であることと開拓余地があることを挙げる。

 「ミルク砂糖入りコーヒーの飲用頻度はブラックと比べて低く、我々としては飲用頻度を上げていくことで成長の機会がある」とみている。

 おいしさを犠牲にしたイメージも持たれがちなゼロ系商品全般に立ちはだかる壁としてトライアルの獲得がある。
 「ビールを含め様々なカテゴリーでゼロ系商品が出され、それらのコミュニケーションをみていくと“ゼロなのにおいしい”。ゼロはあまりおいしくないという前提に立ったものが多いが、『ジョージア』のゼロシリーズは通常の製品と遜色ないリッチな味わいで、糖類・砂糖ゼロは訴求していくが、先入観なしに飲んでいただくことが重要」と述べる。

 この考えのもと、トライアルを強力に促進していくため世界的人気を誇るBTSのキャラクター「TinyTAN(タイニータン)」とコラボして大規模マーケティングを展開していく。

 ゼロシリーズ2品は棲み分けて販売していく。

 「ジャパン クラフトマン ゼロ」が「ジャパン クラフトマン カフェラテ」の味わいをベースにした中味設計で主に手売りチャネルで販売。

 一方、「贅沢クリーミーカフェ ゼロ」は「贅沢ミルクのカフェオレ」の味わいをベースにした中味設計で主に自販機で販売される。

 なお今回、無糖ラテを選択しなかった理由については「PETのカフェラテを飲まれる方は、小腹満たしやおやつがわりとして、基本的に甘いものが飲みたいニーズが圧倒的に高い」と説明する。