梅振興議員連盟は8日、参議院議員会館で第26回総会を開催し、森山裕衆議院議員を新会長に選出した。また、梅加工品について農水省の担当者が「21年は梅干を含む梅加工品が4.3億円と過去最高。梅酒は121億円となり、2年で倍増した」と輸出の好調ぶりを説明した。
産地における梅振興の取り組みについて、和歌山、埼玉、群馬、東京、神奈川の担当者が説明。小谷芳正みなべ町長は「本年産の生育は今のところ順調。若干雨量不足で例年より小粒傾向か。収量的には平年作とみている」と述べた。全日本漬物協同組合連合会から和歌山県漬物組合連合会の中田吉昭理事長が梅干の販売動向を説明した。
中田理事長は「全国POSデータによると、梅干の売上は20年度が前年比95%、21年度が前年比92%と2年連続で減少した。今年の紀州産地は良い作柄が見込まれており、今夏は猛暑に加えて残暑も厳しくなる見通しで、積極的に販売に邁進したい」と述べた。
最後に森山会長、二階幹事長(梅議連)による梅酒づくりのデモンストレーションが行われた。
冒頭あいさつに立った二階俊博幹事長は「近頃は輸出も梅酒が健闘して好調。農業生産品を海外に出せる大きなチャンスを得ており、その中で梅は4番バッターだ」と述べた。また、森山会長は「昔から1日1粒医者知らずと言われ、梅が健康に良いことは言い伝えられてきた。梅振興のため農水省とともに頑張る」と抱負を述べた。