アイリッシュ グラスフェッドビーフ トップシェフら集うクラブ アジアで初の設立 一層の認知拡大へ 

アイリッシュ グラスフェッドビーフの高い品質と美味しさ、そしてサステナビリティを支持する世界のトップシェフが集うクラブ「Chefs’Irish Beef Club Japan」が発足した。

ヨーロッパや中東におけるアイリッシュ グラスフェッドビーフの認知拡大に大きく貢献してきた同クラブ。主宰するアイルランド政府食糧庁Bord Bia(ボード・ビア)では、アジアで初となる日本に活動範囲を広げることを決めた。

6月11日には都内レストラン「ザ・モメンタム・バイ・ポルシェ」で、農業・食糧・海洋省のマーティン・ヘイドン大臣が率いるトレードミッションの一環として設立発表会を開催。リストランテ・ラ・ビスボッチャの井上裕基氏、The Momentum by Porsche の林祐司氏、Trattoria Da KENZO の西沢健三氏が、日本人シェフとしてはじめて同クラブに加盟することが明らかにされた。

「アイリッシュ グラスフェッドビーフビーフは、日本市場で確実に存在感を高めている」とヘイドン大臣は強調する。

「今回日本で『Chefs’ Irish Beef Club』を発足できたことは、プレミアムアイリッシュビーフが国際的に高く評価されている証。3名の優れた日本人シェフのサポートは、アイルランド産ビーフの品質の高さを力強く裏付けている」。

さらに大臣は、先日、アイルランド産ビーフの地理的表示保護(PGI)登録について当局へ正式に提出したことを明らかにし、今後数か月以内の認可を期待していると述べた。

林シェフは「このような名誉あるクラブに参加でき大変光栄。本日はマーティン・ヘイドン大臣をお迎えし、東京で美味しいアイリッシュ ビーフを提供でき、とても嬉しい。アイルランドを訪れた際、家畜が緑豊かな牧草地でストレスなく暮らしている姿を見て、動物福祉の高さに感銘を受けた」とコメントした。

またボード・ビアのジム・オトゥールCEOは、日本における肉の嗜好の変化について「日本では歴史的に穀物肥育牛が好まれてきたが、最近ではアイリッシュ グラスフェッドビーフをはじめとする牧草牛の香りを好む消費者が増加。市場調査でもその傾向が明確に現れている。日本のトップシェフたちがアイルランド産ビーフを使用している事実は、農場から食卓まで一貫した品質への信頼の証だ」と胸を張った。

アジア初の「Chefs’Irish Beef Club Japan」は、アイリッシュ グラスフェッドビーフの高い品質に魅せられ自らの店で積極的に提供しているシェフたちのコミュニティの場として設立。日本におけるアイリッシュ グラスフェッドビーフのプレミアムブランドとしての地位確立と、さらなる成⾧と発展を目指す。

品質とサステナブルな生産過程についてより理解を深めるため、最新情報の共有や会員シェフ同士の交流・学びの場の創出、さらにはアイルランドへの現地視察、フェアやイベントなどを実施する予定だ。