逆光線(コラム)コメ対策急ぐ政府 一次産業...
カナエ モノマテリアルパッケージ

コメ対策急ぐ政府 一次産業の共通課題に目配りを

「若手が70歳を超えた」。水産加工業の社長が話していた。琵琶湖の魚を原料とするこのメーカー。昨今は不漁が続き、原料不足に悩む。環境変化とともに、漁師の高齢化がその一因。

▼数年前、瀬戸内で同様の話を聞いたのを思い出す。小魚が取れなくなり佃煮メーカーがやむなくそれを使った商品を終売した。「取れないものはどうしようもない」と嘆いていた。同じころ、海苔メーカーの幹部が「今はいかに販売先を広げるかで悩んでいるが、そのうち原料を手に入れるのに苦心するようになるだろう」と危惧していた。その不安は、思っていたよりも早く現実のものとなった。

▼第一次産業を取り巻く課題を、消費者も店頭価格の高騰という形で実感している。コメの高騰がそれに拍車をかけた。こうした中、農水省は今年度の主食用米の生産量が増加する見通しを発表。価格上昇による、生産者意欲の高まりが背景にある。

▼政府は目の前の価格抑制策を急ぐが、継続的な安定供給につながる政策を両立できるかが問われる。そして、問題を抱えるのは米農家だけではない。

関連記事

インタビュー特集

ごま・きな粉の真誠 冨田博之社長 新領域への挑戦果敢に 「おつまみ」で新たな売場開拓

ごま・きな粉の真誠(愛知県北名古屋市)の25年12月期連結売上高は104億6100万円となった。前年をやや割り込んだものの、価格改定や相場変動で一部原料ごまの価格が軟化したことなどから粗利が改善、営業増益とした。

生産現場が潤う農業を 安定供給と安定価格実現 アムハイドロ・パシフィック ポール・マイルズ社長

気候変動や耕作地の減少、後継者不足など農業が抱える課題は多い。農作物を扱う流通・小売業にとっても、天候に左右されやすい不安定な供給量とそれに合わせた価格の変動など、問題点はいくつも挙げられる。

“お米の新たな発酵食品” 代替肉CoMeat®需要創出に挑む 跡部季子取締役

プロテインクライシスが叫ばれる昨今、キノコなど糸状菌から作られる代替肉(マイコプロテイン)が注目を集めている。2021年設立のアグロルーデンス(佐賀清崇社長)は、お米と麹で作った新たな発酵食品CoMeat®を展開。

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。