大阪屋ショップ 岐阜県に中京3店目 「無印良品」と直結、集客期待

富山県を中心に食品スーパーを展開する大阪屋ショップは4月18日、愛知・岐阜の中京地区3店舗目で全54店舗目となる関店を、岐阜県関市に新設された商業施設で7店舗で構成するアクロスプラザ関内に開設した。

消費者の節約志向が強まる中、青果のバラ販売を再び強化するなど「買上点数を増加させ、トップラインを上げていく」(同社)。開設以降売上順調で、同店の建屋は5月9日開設の「無印良品」の単独店とつながっており、相乗効果でさらなる集客を見込む。

出店を強化する中京地区は、23年開設の愛知県の江南店、24年10月の岐阜県の各務原店に続く店舗で、これまでの2店舗は他店の居抜き出店だったが、関店は同社中京地区初の新設店となった。

関店の売場面積は719坪。同社が進める「素材強化型から主食・主菜強化型へ」の新フォーマット店は600坪と800坪の2タイプがあり、その800坪タイプに該当する。大型の同800坪タイプの既存店は、23年11月新設の射水店(富山県)、24年秋に改装した呉羽店に続き3店舗目で、今秋に4店舗目も計画している。

また、新フォーマット店のMD(商品政策)は随時改訂しており、25年4月からは新フォーマット2.3バージョンが始動している。

同社中京地区の店舗の特徴は、主食の中心となる海産、精肉、惣菜を中心に生鮮4品の構成比が6割ほどと高いことだが、800坪タイプの関店は、グロサリー4割でも、他の通常店のグロサリーより十分な売上を見込む。

海産は、北陸など日本海の鮮魚など丸魚にこだわり、競合店と差別化を図る。生ネタを使用した寿司は、既存店で好評の大切寿司の他、「お得感を感じていただく」(同社)とする10貫1000円の特売を実施するなど寿司を強化。惣菜寿司と合わせた寿司は18尺強の売場で展開し、惣菜寿司のみの店舗の1.5倍で展開している。また、おつまみ向けの「カップデリ」シリーズなど幅広く品揃えた。

売場全体で北陸の商品は海産コーナーを中心に展開し、他のカテゴリーは各務原店等の売れ筋を導入するなど、地域の志向に合わせてMDを展開。特に関店では、同社の平均よりチーズ、バターなどの乳製品の売上が高いという。

株式会社アピ 植物性素材