セブン&アイ・ホールディングスは4月16日、プライベートブランド(PB)「セブンプレミアム」の年間売上が24年度(2月期)に初めて1兆5000億円を突破したと発表した。同社は「安全・安心を基本に、おいしさと品質に徹底的にこだわり続けたことがお客様に支持されている。前期は既存品で年間売上10億円を超える商品が315品目まで拡大。生活防衛意識の高まりを背景にお求めやすい価格の『セブン・ザ・プライス』が約2倍に伸長したことも特徴」としている。
「セブンプレミアム」は07年に49品目でスタートし、前期末時点で3460品目を展開。15年に1兆円を突破した後も成長を続け、足かけ18年での記録達成となった。累計の販売金額は約16兆円。
セブン-イレブンの強みである「おいしさ」「品質」の追求と、イトーヨーカドー、ヨークベニマルなどの強みである「原材料などの幅広い知見」「多様なカテゴリー展開」のノウハウを掛け合わせ、独自の価値を提供してきたことが特長。
売上金額10億円以上の商品にはたっぷりの肉汁と豊かなコクが楽しめる「セブンプレミアム ゴールド 金のハンバーグ」、脂のりが良くふっくらした食感の「セブンプレミアム さばの塩焼き」などがある。
25年度は「セブンプレミアム」全体の半数にあたる約1800品目を刷新するなど強化し、通期で1割増の1兆5500億円を目指す。うち、消費の二極化が進んでいることから、上質のニーズに向けて「セブンプレミアム ゴールド」は売上1割増、経済性のニーズに対して「セブン・ザ・プライス」は売上2割増の目標を設定した。
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