Zya Enzymes社(英国)は、体内で最大30%の砂糖を食物繊維に変換する天然由来の酵素「Convero」を開発。「Startup showcase Winter/Spring2025」(主催:Plug and play Japan、シティーホール&ギャラリー五反田)で紹介された。2027年までの商品化を目指す。
精密発酵で生成される同酵素は、食後に砂糖を食物繊維へ変換するため、飲食時の「甘み」は従来通り維持できるのが大きな特徴。
健康志向が進む中、食品では製造過程で砂糖の量を減らす、低糖質の代替甘味料を使用するなどの製品が一般的だ。だが、味覚が変化して商品価値を落とすケースもある。業務用メーカーではこうした課題をクリアする素材を求める声も多く、会場で来場者の注目を集めた。
![Startup showcase Winter Spring 2025会場の様子 Startup showcase Winter / Spring 2025会場の様子](https://shokuhin.net/wp-content/uploads/2025/02/16-3-300x257.jpg)
同酵素は現在、英国・EU圏内の食品添加物規制などをクリアしており、シンガポールでテスト販売をした後、2027年までに米国とシンガポールでの商用化を予定している。今回の展示会出展は、国内での協業先を模索する一環によるもの。
なお、展示会を主催したPlug and play Japan社は米国発のアクセラレーター・ベンチャーキャピタル。日本国内で1115社以上のスタートアップを支援している。今回の展示会では食品、ヘルスケア、ITテクノロジー分野など国内外43社が出展した。
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