給油も業後の油回収と揚げカス除去も全自動 自立型のクールフライヤーが揚げ物界隈で注目!
油水分離水冷構造を採用して油の酸化を大幅に抑制し、油消費と調理場の油臭を劇的に軽減することで評価の高いクールフライヤー。この度、23Lクラスの能力を持ちながら、油量18Lの新型機が登場した。新型機では従来の機能に加え、運用面の作業負荷を大幅に軽減させ、作業上の安全性を向上させる新たな機能が追加されている。
業界からの要望が高かった業務用自立型機の取材に加え、現在外食店で高い評価を得ている7L機を利用している店舗も併せて取材し同機の魅力を探る。
新型機最大の特徴 油槽内給油も揚げカス除去もボタン一つで全自動
給油用のリザーブタンク(25L)は本体下部に設置されており、油槽内へは電動でポンプアップされるため、一斗缶を手で持ち上げて油槽内へ給油するなどの危険な作業は必要ない。
また、油槽底部に溜まった揚げカスの除去は揚げ物作業中でもボタン一つで自動化され、その際の不足分の油の継ぎ足しも自動給油される。通常の油の継ぎ足しも同様だ。
一般的なフライヤーでは、揚げカスを除去する際、揚げ物作業を中止して油の温度が下がるのを待ち、油槽底部のカスを手作業で取り除くのが通例だがこの作業プロセスが全て不要。
「フライヤーの自動給油に関しては過去にもそのような発想はあった。しかし、作業中でも揚げカスの除去と油の入れ替えを同時に自動化できるという発想(特許2件取得)は、油槽下部に低温油層を有する同機のような構造でしか実現できない。」(同社社長 山田澄人氏)
業務終了後、油の回収設定を行っておけば、センサーが油槽内の油温の低下を感知し自動でタンクへ戻す。回収時、揚げカスはタンク上部の網かごに回収されるのでそのまま廃棄するだけだ。業後のフライヤー周りの片づけと清掃の作業負担も大幅に軽減される。
油槽内の油の取り扱い時の事故や火傷の発生を防止
食品製造現場は労働災害の発生頻度が全産業・製造業平均の2倍以上に達しており、水や油を使って加熱処理をすることによる転倒・火傷など労働災害発生のリスクが他業界に比べて非常に高い。
惣菜製造など揚げ物作業現場では、揚げカス除去作業中に油槽内のヒーターを移動させるなどして油が飛散し怪我や火傷を負う事例が報告されている。食品スーパーの平和堂では、自動フライヤーに変更することで火傷しやすい作業が減り、火傷事故の発生件数が減少したという報告もある。(農林水産省「食品産業の安全な職場づくりハンドブック」による)
クールフライヤーは、油水分離水冷構造を採用することで、油槽下部の温度を冷却するため油ハネが起こらず、底部にたまった水分に起因する油の爆発的飛散現象を引き起こすことはない。揚げカス除去も全自動であるため作業中の火傷のリスクも低い。
またタンクへの油の補充時も、タンクが本体下部に設置されているため狭い作業場内で一斗缶を持ち上げるなど危険で無理な態勢での作業も必要ない。このため、他のフライヤーに比べて火傷や、油が床を汚すことなどによる転倒事故発生率は飛躍的に低減される。女性や高齢の作業者にも優しい構造だ。
「テンポスぐるなび江戸川店」にて実機デモ開催中
23Lクラスの加熱能力を持ちながら油量18Lの自立型機は現在、「テンポスぐるなび江戸川店」(東京都江戸川区南葛西)にてデモ実演販売を開催中。本機の機能を直接確認したい場合はクールフライヤー社へ事前予約の上来店のこと。尚、卓上型7L機も同店内で展示販売中。
テンポスぐるなび江戸川店は、株式会社テンポスバスターズ(東京都大田区)のフランチャイズ店としてぐるなびが運営している厨房機器販売店で地上4階建。食品関連の新機・中古厨房機器、店舗用品等多数取り揃え、開業支援等も行っている。駐車場有(4台)。
テンポスぐるなび江戸川店HP:https://tenposbusters.co.jp/store/069.html
卓上型7L機も外食現場で活躍中!
2023年1月の発売開始からまもなく2年を経た卓上型7L機はすでに全国の外食店に導入され高い評価を得ている。京都四条烏丸の「BIGOLI」は、フライドポテトの調理で、また名古屋市科学館内「ミュージアムカフェ」では、味噌カツなどの揚げ物調理で同機を使用している。両店舗に同機の魅力や長所を聞いた。
BIGOLI京都本店 京都市中京区四条烏丸
本場ボローニャの味が楽しめる日本で数少ない店
BIGOLI(株式会社BIGOLI 京都市下京区)は、オーナーがイタリアのボローニャ地方に滞在した経験からボロネーゼの美味しさに魅了され、日本でも本場のボロネーゼを楽しんで欲しいと開店した店舗。現地にはローズマリーをスパイスベースとした料理があるが同店で提供するポテトフライもそれを再現した料理の一つ。同店のボロネーゼは、本国と同じ味わいを楽しむことができると評判の一品だ。
他のフライヤーでこれだけ大量のローズマリーは使えない
同店では、ローズマリーの香りをたっぷり沁み込ませた油を使用してポテトフライを作っている。枝付きのローズマリーを大量にフライヤーで揚げる様子は圧巻だ。
通常のフライヤーだと油の酸化が早く進むため、すぐに香りや風味が薄れて油の匂いに消されてしまう。クールフライヤーで揚げると油臭さに邪魔されず香りがいつまでも残るので、ローズマリーが醸し出すハーブ風味のポテトフライをお客様に楽しんでいただくことができる。いろいろ試したがこれだけはクールフライヤーにしかできない。日本国内でこの商品を出しているのは恐らくうちだけだと思います。(取締役営業部長 乾祐樹氏)
BIGOLI公式HP:https://kyoto.bigoli.jp/
ミュージアムカフェ 名古屋市中区栄
2台で揚げ分け
名古屋市科学館内にあるカフェレストラン。施設は市所有だがオペレーションは名古屋フードサービスが行っている。家族連れなどの客層がメイン。白川公園内にある美しく印象的なフォルムの科学館1階入口正面に併設されている同店の店内には清潔感が漂う。
揚げ物調理は、味噌カツや唐揚げなどが中心で1日100食程度。現在7L機2台で運用している。客数が少ない時は1台のみ使用するが、油槽内の油の状態や温度の違いを利用して2台で揚げ分けすることもある。以前は、通常の大型機1台のみだったが、使い勝手が良くなったという。(同店 吉川公介マネージャー)
油の交換なしで実質廃油ゼロ
同機導入以前の大型機では、1週間に1回程度清掃が必要だった。現在クールフライヤーの7L機を2台使用しているが、油の使用量は半分程度に減った。油の交換はほぼ継ぎ足しのみで実質廃油ゼロの状態。
弊紙記者も同機利用の店舗を5軒ほど取材してきたが、油の交換を行っているのは1店舗のみでほかは継ぎ足し利用だった。また揚げ物調理で同機のみ使用している店舗では、客席エリアはもちろんのこと調理場内にも油臭は全く感じられなかった。
ミュージアムカフェ 食べログHP:https://tabelog.com/aichi/A2301/A230102/23077857/
現場作業者の家族からも好評価
同機の魅力は、調理上のメリットだけではない。酸化の低さと油ハネの少なさは調理場内の油臭を劇的に抑えるだけでなく、帰宅後も服や体から油の匂いがしないと家族からの評判も高いと語る関係者も多い。
現在7L機は、大手カフェチェーン、居酒屋、各種レストランや介護施設など飲食業態全般へ広がりを見せており、小型タイプのフライヤーを使用するコンビニチェーンなどからも高い関心が寄せられている。
新型機は2024年11月より1都3県で先行販売を開始したばかりだが、既に反響が広がりつつあり、2025年1月から実店舗への導入が開始される予定だ。来年以降、同機の魅力と存在感は業界内でさらに高まっていくだろう。【PR】
クールフライヤー公式HP:https://coolfryer.co.jp/
クールフライヤーyoutubeチャンネル:
https://www.youtube.com/channel/UCQ_qx0xwQ7X1kza_NyTygrA
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