野菜高 さて何作る?

景気は緩やかに回復しているものの、個人消費は回復が遅れている。実質賃金は24か月連続で減少し、賃金の上昇が物価の上昇に追いついていない。物価高の中で財布のひもを緩められない。消費者のマインドは、そんなところだろうか。

▼食の分野でも消費の二極化が指摘されている。ただ、日常の支出に対しては、生活防衛や節約の意識が強く働く。外食や中食を利用する機会もある一方、家庭内食の機会、その中でも家庭内での調理機会を増やさざるを得ない。そんな状況にある。

▼最も強い家庭内調理のニーズは、おそらく安価で身近な食材を使い短い時間で簡単に作ることだろう。しかし、安価で身近な食材といっても一部は値上がりしている。例えば豚肉や鶏肉は比較的手に取りやすいが、野菜は手に取りにくい。

▼例えばキャベツ、レタス、にんじん、きゅうりなどは高い。そのような状況下でどんな料理をどんなふうに作るか。作り手にとって非常に大きい悩みだろう。そんな悩みに対し、どんな解決策を提案できるか。食品の供給サイドにとっても非常に大きい課題だ。

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