アサヒ飲料は「ウィルキンソン」ブランドから、食事と楽しむことを訴求する無糖炭酸水の新商品を発売して、食事と炭酸水を合わせるWith Food(ウィズフード)提案を強めていく。
「ウィルキンソン」ブランド120周年施策の柱の1つで、既存顧客の飲用シーンを拡大していくのが狙い。
5月15日発表した香山宏マーケティング本部マーケティング一部無糖炭酸・果汁グループグループリーダーは「普段炭酸水を飲まれる方は、リフレッシュやお酒の割材目的が多い。食事との組み合わせを提案することで飲用シーンを拡大する」と語る。
野村総合研究所の調査(22年7月:N=3604)によると、食事の時に飲む飲料に求められる特長に関する設問に対し“食事の味を邪魔しないこと”“口をさっぱりさせてくれること”“楽しい気分で食事ができること”の回答がトップ3に入り「まさに炭酸水の特長にマッチしている」との見方を示す。
With Food提案は昨年、「ウィルキンソン タンサン レモン」で実施。
「TVCMの訴求に留まり、店頭で想起されにくかったという課題を残した」ことから、今年は、新商品と店頭でのキャンペーンを連動させてWith Food提案を強化する。
その牽引役を担う無糖炭酸水の新商品は「ウィルキンソン タンサン シトラスビター」。7月9日に発売開始される。
同商品は、オレンジ・レモン・ライムなどの柑橘類による酸味と苦味が特長。
「With Foodに最適な商品。炭酸水の価値は爽やかな刺激やお口の中をスッキリさせる点にあるため、『シトラスビター』ではお肉や脂っこい食事との相性をメインに訴求していきたい。最終的にはどんな食事にも合わせていただきたい」と説明する。
この考えのもと、ラベルには“食事と楽しむ、すっきりキレ味”のアイコンをあしらっている。メインターゲットは、「ウィルキンソン」のミドルユーザー・ライトユーザーを想定する。
7月にはWith Foodを訴求するTVCMの放映を予定しており、デジタル販促やPRも計画する。
店頭や外食でも販促物による訴求を行う。
「業務用でも既に料飲店様の店頭でPOPを展開している。これらを連動させて新たな飲用シーンを創出する」と意欲をのぞかせる。
アルコールの飲用者に向けては、一週間のうち一日は炭酸水に代えるというアルコール代替の提案も企画する。