亀田製菓グループのタイナイ、米粉パン新工場が竣工 供給能力は約3倍に拡大 業務用で要望が多い冷凍製品の供給も可能

亀田製菓のグループ会社で米粉パン事業を展開するタイナイ(新潟県胎内市)は4月23日、新潟県胎内市に米粉パンの新工場(第3工場)を竣工した。

世界での新価値・新市場創造に向けて製菓業から米業(こめぎょう)へ事業領域を拡大する取り組みの一環。

タイナイの米粉パン事業を亀田製菓グループの食品事業を支える新たなシーズと位置づけ、今回、新工場設立により米粉パン事業の生産体制強化を図った。

4月23日、新工場の竣工式で挨拶したタイナイの塚本肯志社長は「タイナイは米粉のまち胎内で“米粉100%を主原料に米粉パンを商品化しアレルギー特定原材料等を使用せず制限なくだれもが笑顔で楽しめる食卓を提供したい”との思いから活動し、これまで13年間の平均出荷量は年平均25%以上の伸びをみせた」と振り返る。

タイナイの塚本肯志社長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
タイナイの塚本肯志社長

新工場では主力商品の「おこめ食パン」を製造し、米粉パンの供給能力は既存工場とあわせて約3倍に引き上げられる。

「ライスイノベーションを目指す亀田製菓グループの一員として、米粉パンがもたらすイノベーションが新しい食文化を想像し、お米のすばらしさを伝え、地域社会に貢献し多くのお客様の生活を豊かに出来ることを願っている」と述べる。

新工場の総工費は18億円。うち9億円は、農林水産省による米粉の利用拡大支援対策事業に対する補助金となる。

同工場は「おこめ食パン」の製造ラインのほか、冷凍倉庫を導入し主に業務用で要望が多い冷凍製品の供給も可能。冷凍製品の製造は初の試みとなる。本格稼働は9月頃を予定し、ラインアップの拡充を予定している。

「おこめ食パン」 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「おこめ食パン」

これまでは家庭用が多くを占め、冷凍倉庫の導入により業務用の販路拡大にも取り組んでいく。

新工場には、角食タイプの仕込み・焼成・包装までが直結した1ラインを設備。新工場は半オートメーション化しており、既存の工場と同じ人数で1.5倍の製造が可能となる。

既存の第1工場には角食タイプの仕込み焼成1ラインを設備。同じく既存の第2工場には丸タイプ、個包装商材などの仕込み焼成1ライン・角食タイプの包装1ライン・丸タイプの包装1ラインの計3ラインを設備している。

将来的には3工場合計で25億円以上の生産高を計画する。

米粉パン商品群 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
米粉パン商品群

竣工式には、亀田製菓のジュネジャ・レカ・ラジュ会長CEOらも参列しテープカットに臨んだ。

来賓挨拶した胎内市の井畑明彦市長は「グルテンフリーは多くの方が安心して楽しめることにつながる。昨今、需要に応じた米生産が言われて久しいが、米粉パンの需要が高まれば米粉の需要が高まることにつながる」と期待を寄せる。

タイナイが新潟製粉の隣に位置していることにも触れ「これは大きな強みと言える。農家から新潟製粉にお米が運ばれ、米粉になったものがすぐにタイナイに届けられる。この流れは素晴らしい。タイナイの生産する米粉パンの売れ行きが好調となり、会社の業績が順調に推移することを願っている」と語る。

亀田製菓は2023年8月、「亀田グループ中長期成長戦略2030」を発表。同社が強みとする米の加工技術を磨き製菓業から米業へとシフトしライスイノベーションカンパニーとして世界に打って出る考えなどを明らかにした。

竣工式の様子。胎内市の井畑明彦市長、北陸農政局生産部長の木村 勝彦氏、農林水産省穀物課課長補佐の齋藤英雄氏、タイナイの塚本肯志社長、亀田製菓のジュネジャ・レカ・ラジュ会長CEO、新潟県農林水産部長の窪田稔博氏、新発田建設の渡辺明紀社長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
竣工式の様子。胎内市の井畑明彦市長、北陸農政局生産部長の木村 勝彦氏、農林水産省穀物課課長補佐の齋藤英雄氏、タイナイの塚本肯志社長、亀田製菓のジュネジャ・レカ・ラジュ会長CEO、新潟県農林水産部長の窪田稔博氏、新発田建設の渡辺明紀社長

 

 

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