トーホー・北関東 宇都宮で展示会商談会 グループPBの提案強化

業務用食品卸のトーホー・北関東は4月17日、宇都宮市のマロニエプラザで「2024春 総合展示会」を開催した。出展メーカー数は130社、90小間。来場予定者数は約800軒、1千800人。栃木県内を中心に北関東エリアのホテル・レストランや飲食店、老健施設など多数のユーザーが来場した。

「食の最新情報のご提案~人手不足解消法一挙紹介」をテーマに、国内外の主力メーカー・商社の新製品や重点製品、トーホーグループのオリジナル商品など、幅広い業種業態に対応した提案を披露。アスピット(外食産業向け業務支援システム)、FMI(厨房機器・コーヒーマシン)、トーホービジネスサービス(品質管理サービス)、鶴ケ屋(中華専門商材)などトーホーグループ各社も出展した。

トーホー・北関東の提案ブースでは「toho coffee」をはじめとするオリジナル商品の提案を強化。トーホーグループのPB商材「EAST BEE」コーナーは、展示ブースを前回の約2倍に拡充し、「スープ」「ピッツア」「生ハム&チーズ」「ミート&デリカ」「たれ&ソース」「やきとり」「シーフード」「ドリンク」「デザート」の各カテゴリーで新商材を中心に紹介した。

「EAST BEE」については、「付加価値が認められ順調に販売が伸びている」(同社)。今期はさらなる拡大を目指し、展示会ではトーホー本社の応援部隊も駆けつけ、「EAST BEE」の提案に力を入れた。

グループのエフ・エム・アイの調理機器コーナーでは、スチームコンベクションオーブンおよび撹拌機、本格的なコーヒーマシンなど、バックヤードの作業効率化と付加価値化を実現するソリューションを披露した。SDGs対応では、サステナブル認証を取得したシーフードや生ごみ処理機などの提案も注目を集めた。

「toho coffee」ブースでは、トーホー・北関東の社内バリスタによるオーガニックコーヒーの試飲や、お店オリジナルのドリップパック作成の取り組みを紹介した。

また、会場内ではキャッシュ&キャリー部門の謝恩特売も実施。鮮魚や精肉、生鮮野菜など展示会限りの特売を実施したほか、本マグロの「解体ショー&即売会」も賑わいを見せた。

前期売上高は13%増

久保田聖也社長 トーホー・北関東 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
久保田聖也社長

トーホー・北関東の久保田聖也社長は前期の業績と今期方針について、次のように語った。

前1月期は売上高177億6千万円、前期比13%増。19年比でも8%増と伸長した。本社・宇都宮支店をはじめ那須、群馬(前橋)、茨城(水戸、築西、つくば)の各支店・営業所に加え、C&C部門も好調だった。コロナ禍からの外食需要の回復に加え、インバウンド需要や価格改定効果が貢献した。

今期は4%弱の増収を計画している。展示会は宇都宮支店を皮切りに北関東エリア4会場での開催を予定しているほか、支店・営業所でのミニ展示会を通じて、多くのお客様に役立つ提案活動を強化する。オリジナルブランドの「EAST BEE」や「コーヒー」は順調に伸びており、さらなる定着拡大を目指す。

宇都宮はLRT開業で活性化が期待されており、日光地区のインバウンド需要も伸びている。ホテル・レストランや外食店、施設給食など幅広い業態を有する強みを生かし、お客様の多様なニーズに対応した企画・提案に力を入れる。

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