江崎グリコ「SUNAO」から新アイス 鈍化のプレミアム市場に健康価値で新風

江崎グリコは、1個当たりの糖質を10g以下に抑えながら濃厚な味わいを実現した「SUNAO Special」シリーズで、健康×プレミアムアイスの新市場開拓を狙う。

3月18日全国発売の同シリーズ(116㎖、税込297円)は、既存の「SUNAO」シリーズのプレミアムライン。ターゲットは糖質を抑える必要性を感じている人で、これまでの健康系アイスではおいしさに満足できなかった人も、おいしさと健康の両面で課題解決をサポートしたいとの思い(同社)から開発に至った。2年かかったという開発背景について、健康イノベーション事業本部商品開発部の堀池知子氏は「糖質オフのアイスとしてではなく目隠しで通常のバニラと比較してもおいしい品質を目指した」と振り返る。ベースとなるバニラは100回以上、フレーバー2品は各50回ほど満足いくまで試作を重ねた。

「試作は3品で200回以上」と語る堀池知子氏(江崎グリコ) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「試作は3品で200回以上」と語る堀池知子氏(江崎グリコ)

「鈍化するプレミアムアイス市場に新しい風を吹かせたい」と意欲をみせる。原材料に砂糖は使用せず、はちみつや食物繊維をローストした素材を開発・配合することで、砂糖をカラメライズしたような香ばしく濃厚な味わいを実現。イヌリンなど複数の食物繊維を組み合わせる独自のマルチファイバー製法で、糖質を抑えながら風味を出した。基本のバニラは、バニラビーンズを凍結粉砕し微粉にしたペーストで深みのある香りにした。ラムレーズンとバニラ&クランチは素材を大粒にすることで満足感を高めた。

健康事業マーケティング部の福永稚菜氏によれば、24年のアイス業界は暖かな気候で春アイスの需要の高まりが期待されるほか、健康を意識した商品も続々と登場予定だ。「例年は過去に売れていた商品を春夏リニューアルとして発売することが多いが、今年は春アイスで攻めの姿勢をとるメーカーが多い」と捉えている。一部チェーンで店頭の試食販売などを検討している。

EU農産品  - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)