全国はちみつ公正取引協議会(渡辺雄二会長)は3月10日、都内のKKRホテル東京で定時総会を開催。消費者庁、農林水産省など関連省庁のほか、蜂産品団体が来賓として出席した。
総会では令和6年度事業報告、同決算報告などすべての議案が満場一致で承認された。今年度は公正取引規約の表示の適正化と信頼性の確保に向け、偽和物の新たな試験方法について、試験方法に関するJAS認定を求めていくほか、一般消費者向け広報活動のさらなる充実を図る。
渡辺会長は「会員各位の公正競争規約の遵守徹底により、適切に事業の遂行ができた」と感謝するとともに、「表示や残留農薬などの取り組みを推進していく」と抱負を述べた。
また来賓の日本蜂蜜輸入商社協議会の久保田英治代表幹事(住商フーズ)は、「はちみつ輸入量は23年比で3500t増加したが、国内市場では安価な輸入製品のシェアが拡大している。商社協議会としても問題ない品質の原料を輸入する体制をさらに構築しサポートしていきたい」とあいさつした。
近年、現地充填タイプのはちみつ製品の輸入が活発になっているなか、同協議会では外来アミラーゼ検査法を新たな検査法として昨年から会員企業に推奨している。

全国ローヤルゼリー公正取引協議会(山田務会長)も同会場で令和7年度通常総会を開催した。冒頭、山田会長があいさつした後、消費者庁の高居良平表示対策課課長、全国公正取引協議会連合会の山岡誠朗専務理事が来賓祝辞を述べて議事に入り、すべての議案が満場一致で承認された。
令和7年度事業では、ローヤルゼリーに関する公正競争規約、同施行規則変更に取り組むほか、規約の普及、啓発、証紙制度の使用促進を図る。
総会終了後は2団体合同による懇親会を開催。来賓が祝辞を述べたのち、両協議会の水谷友彦副会長が出席者への感謝を述べて乾杯し祝宴となった。
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