逆光線(コラム)「タイパ」の先に
カナエ モノマテリアルパッケージ

「タイパ」の先に

「国会では質疑も答弁も、最近はチャットGPT頼りですよ」。会合である議員から教えられて驚いた。AI技術の進歩で機械化やルーチン化できる職業がいずれ淘汰される、と云われているのは知っている。作家どころか、専門性が高い医師や弁護士も例外ではないとも。どうやら国会でも同様らしい。

▼慢性的に不足していく労働力を補う手段の一つとしてAI技術が有効なのは理解しているが、職業を失う可能性に加え、人が自ら考える力が失われると危惧する人も少なくないようだ。

▼日々の生活の忙しさに追われながらも、余った時間を携帯やPCを眺めて費やすだけならば、余らせた時間にあまり意味も価値もないような気がする。

▼昨今、食品業界の商品開発では「タイパ」が重要なコンセプトの一つになっている。本来はタイパ食品を活用することによって得た時間を何に使うかが大事なのだけど、「忙しい、忙しい」と云いながら心を亡くすことになりはしないかが心配だ。生き続ける中で何を積んでいくかを考え、実際に行う時間にしたい。自戒を込めてそう感じる。

関連記事

インタビュー特集

ごま・きな粉の真誠 冨田博之社長 新領域への挑戦果敢に 「おつまみ」で新たな売場開拓

ごま・きな粉の真誠(愛知県北名古屋市)の25年12月期連結売上高は104億6100万円となった。前年をやや割り込んだものの、価格改定や相場変動で一部原料ごまの価格が軟化したことなどから粗利が改善、営業増益とした。

生産現場が潤う農業を 安定供給と安定価格実現 アムハイドロ・パシフィック ポール・マイルズ社長

気候変動や耕作地の減少、後継者不足など農業が抱える課題は多い。農作物を扱う流通・小売業にとっても、天候に左右されやすい不安定な供給量とそれに合わせた価格の変動など、問題点はいくつも挙げられる。

“お米の新たな発酵食品” 代替肉CoMeat®需要創出に挑む 跡部季子取締役

プロテインクライシスが叫ばれる昨今、キノコなど糸状菌から作られる代替肉(マイコプロテイン)が注目を集めている。2021年設立のアグロルーデンス(佐賀清崇社長)は、お米と麹で作った新たな発酵食品CoMeat®を展開。

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。