全国調理食品工業協同組合は9日、広島市のホテルグランヴィア広島で「令和5年度第1回理事会」を開催した。関係者39人が参加し、冒頭、能登半島地震の被害者へ黙とうを捧げた。
あいさつに立った岩田功理事長(岩田食品社長)は「世の中も業界も大きく変わった。決してコロナ前に戻ったわけではない。世の中の動きを察知し、新たな商品やビジネスを生み出さなければならない」と述べた。
会では令和5年度の収支見込みと6年度の予算案、若手育成研修会などの議案が承認され、新会員として鮎家(大津市)、一イ大畑食品(焼津市)の加入が決まった。また、各ブロックの代表がイベントでの佃煮配布や子ども食堂への寄贈といった活動について報告した。
6年度は5月20~25日にハワイで通常総会、10月3日に大阪市で秋季組合大会、来年2月6日に仙台市で理事会を開く予定。
岩田理事長の話
広島での開催は平成25年の通常総会以来だが、理事会としては初となる。新年度はハワイの総会を予定している。ただ、参加できない方もいるので大阪で秋季大会を開き、年に1度は皆さんで意志の疎通を図りたい。
今年度は若手の研修会をニューヨークで開催し、世の中が進んでいることを痛感した。業界も大きく変わり、今までとは違う消費スタイルが作られている。お正月のおせちや節分の巻寿司といった大きなイベントでも変化を感じる。あと2、3年もすれば団塊の世代が80歳前後となり、巨大な消費層が消失する。その塊の中でビジネスをしてきたが、もっと大きな消費変化が起こる気がする。世の中の動きを察知し、次なるビジネスを生み出さなければならない。